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江戸末期の1853年、ペリー率いる黒船来航。開国を迫る黒船艦隊の武力的威圧に、幕府は260年の鎖国を解き開国。これを機に開国派と攘夷派との紛争は激化し「土佐勤皇党」を結成した土佐の武市半平太は、尊皇攘夷で藩論統一するため対立する政敵を秘密裏に暗殺すると言う手段に及んだ。暗殺者は「人斬り」と恐れられ、そんな中に郷士・岡田以蔵がいた…。
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Posted by ブクログ
1969年発表、伝説の時代劇画。幕末のテロリスト・岡田以蔵伝。 昔から「人斬り以蔵」の名にぼんやりとしたダークヒーロー像を抱いていたものの、特に幕末史を勉強するわけじゃなし、一條和春『粉雪抄』に描かれる岡田以蔵が私の中の全てでしたが、この歳になって初めて小山ゆう『お~い!竜馬』を読むに至り、本格的...続きを読むにのめり込みつつあります。基本ミーハー。 まず史実ありきで、でも足りない部分はそれぞれの作者が独自の解釈を加えて……って時代ものの醍醐味がようやく解ってきました。 『人斬り』の以蔵が最後に辿り着いた「人間らしい生き方」が切ない。 そこに至るまでの愚直や傲慢や困惑や苦悩や絶望が切ない。 紙面のこちら側ももがき苦しみながら、150年前の斬首の日まで一気に読みました。 同名の映画の存在は知っていましたが残念ながらVHS。 勝新の以蔵観てえー三島の新兵衛観てえーと悶えていた折、普段は入らない古書店にて偶然にも本書を発見。ラッキーでした。
岡田以蔵の半生を描いた、映画とのタイアップもの。以蔵の人斬りアクションよりも悔しさと憤りを表現している。また真の自由を手に入れるまでのたったひとりの闘いを描いている。迫力のある平田弘史先生の筆致は見事。 映画は勝プロ作品。勝新太郎はもちろん三島由紀夫も出ているので観てみたいが、未DVD。
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