原発と大津波 警告を葬った人々

原発と大津波 警告を葬った人々

814円 (税込)

4pt

4.6

科学の粋を集めたはずの原子力産業。しかし、そこでは地震学の最新の科学的知見が活かされなかった。地震学の進化過程において、その後のプレートテクニクス理論導入において、どのような議論で「補強せず」の方針が採られたのか、科学ジャーナリストが詳細に明かす。そして今、新基準による判定がその反省に立脚しているのか、真摯に問う。

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原発と大津波 警告を葬った人々 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2017年08月20日

    福島第一原子力発電所の過酷事故は想定外の津波が原因だった。
    事故以降の東京電力の言い分だ。津波以前に、地震で配管の
    一部が損傷していたのではないかとの疑問は解明されていない。

    そもそも、川に面し津波の心配のないアメリカ型の原子炉を
    そのまま日本に持って来たことが第一の誤りだと思うのだけ
    れどね、私...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年08月20日

     福島の原発を襲った津波は「想定外」などでは全くなく、東京電力は、全電源喪失もメルトダウンも十分起こりうる可能性として把握していたこと、そうでありながら全力を挙げて無視していたことを、明瞭に証明している本です。
     本書は結果として原発を認めない論調になっていますが、著者は初めから原発をすべて否定し...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年07月04日

    プレートテクニクス理論導入以前に設計された原発に対し、その後の知見を反映した対策を実施しなてみ済むように、東電が、政府機関と学会を取り込んで工作してきた実態が明らかにされている。福島原発を襲った津波が「想定」通りだったことがわかる。
    自身が津波対策を先送にりした吉田所長は、何を考えて、事故に向き合っ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年03月09日

    一気に読みました。多くの人に読んでほしい。ジャーナリストとしての魂のようなものを感じる本。取材や調査というのはこういうものなのかと思った。
    物事の決定がどのようになされるのか。責任逃れはどのようにして生まれるのか。膨大な資料と徹底的な取材に基づき、疑問に対して深く切り込んでいく。
    とても勉強になりま...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年12月21日

    原子力発電所の安全性評価について,電力会社によってこんなにひどいことが行われていたのかと唖然とした.ただ,著者のいうように,自分がこの立場だったらどうしただろうというのも重い問いである.

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    Posted by ブクログ 2018年01月06日

    メルトダウンに至る津波地震が発生する可能性を、東電自身は知ってはいたが、対応していなかったことは、政府事故調報告などで明らかになっていたが、何故そんなことになったかを徹底して取材して明らかにした記録。
    とても読みごたえがあった。
    特に、首藤信夫氏インタビューは衝撃的。
    建設省OBとはいえ、津波工学の...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2015年01月13日

    表題が示す通り。
    胸が悪くなるような人々。
    わが身に置き換える必要はないでしょう。サラリーマンと言えど、ヒトとしていかに生きるかは絶えず自らに問いかけて生きるべきですから。

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