無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
この夏、俺は、君を二度失った。
きっと、「好き」という言葉は罪だった。
森山燐(もりやま・りん)は生まれつき不治の病を患っていた。
俺は、それを隠して高校生活を送っていた彼女を好きになってしまっていた。高校最後の文化祭で、一緒にライブをやり、最高の時間を共に過ごし――そして、燐は死んだ。
死に際の彼女に、好きだ、と――決して伝えてはいけなかった言葉を、俺は放ってしまった。
取り乱す彼女に追いだされて病室を後にした俺には、一言「ごめんなさい」と書かれた紙切れが届けられただけだった。
あんな気持ち、伝えなければよかった。
俺みたいな奴が、燐と関わらなければよかった。
そして俺は、タイムリープを体験する。
はじめて燐と出会った河原で、もう一度燐と出会ってしまった。
ずっと、会いたいと思っていた燐に、あの眩しい笑顔に再び……。
だから、今度こそ間違えない。
絶対にこの気持ちを伝えてはいけないから。
最後の最後まで、俺は自分の気持ちを押し殺すと決めた。
彼女の短い一生が、ずっと笑顔でありますように
アニメ化企画進行中(2014年12月現在)の『下ネタという概念が存在しない退屈な世界』原作者:赤城大空が贈る健全青春ラブストーリー。
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
Posted by ブクログ 2015年07月03日
表紙を見た瞬間に一目惚れした作品。ベタだけどこういうのに弱いんだよね。
話は主人公がヒロインの燐との過去をやり直すタイムリープもの。二度目の夏の日常は淡々と進む印象で、ライブの描写がずいぶんあっさりしていて盛り上がりに欠けるのは好みの分かれるところ。
ただ前述した通りこのテの話はけっこうツボなので個...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年10月07日
『下ネタという概念が存在しない退屈な世界』というとんでもない小説と同じ著者とは思えない爽やかな作品。
夏っぽいし、絵も素敵だし、SFっぽいタイトルで買い。
しかし、あまり盛り上がらなかった印象。
タイムスリップの設定を使いこなせておらず、文章・構成も決して良くはない。
ラノベっぽい。
「ボーイ・ミ...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年08月20日
切ない青春物語ではあるが、いまいち乗り切れなかった感・・・。実写映画化決定だそうです。
あらすじ(背表紙より)
突如転校してきた森山燐は不治の病を患っていた。俺は彼女と共に、ライブを演り、最高の時間を共に過ごし…そして、燐は死んだ。俺に残されたのは、取り返しのつかない、たったひとつの後悔―決して伝え...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年09月14日
タイムリープ、不治の病ときてバンド、文化祭とぷんぷん匂い立つ要素をこれでもかと並べつつ、話の焦点はきっちり絞って綺麗にまとめている。
そもそもタイムリープ自体が奇跡としか言えないのだけれどそれ以上の野暮は無く、一度目の失敗を繰り返さないように、最高の形で死を迎えてもらうただそれだけのために努力する...続きを読む
最後互いの真意を真正面から伝えきって欲しいと願いながら読みました。
個人的にはバンドメンバー全員が同時にタイムリープしていて実は皆がこの世界でもまたバンドを組める様に敢えて過去をなぞるように演技をしていた…そしてそれが徐々に明かされていく展開でも面白かったのかなと…
後夜祭で形になって欲しかった...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。