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体格や秀でた能力に恵まれず、ドラフト5位で周囲の期待も低かった選手は、いかにプロで生き残り、“いぶし銀”と呼ばれるまでになったのか? 「守備ができれば全てうまくいく」をモットーにした守備論を中心に、「決して勝負強いわけじゃない」「右打ちはあくまでも結果」などイメージを覆す打撃論も披露。2014年シーズンは控えに回ることが多かったものの、あくまでもレギュラーを目指し、再起にかける内野手の渾身の野球論。
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Posted by ブクログ
今もなお現役の井端による一冊。 ・中学の頃リトルリーグで偶然、野村監督に出会い「内野手が向いてる」と言われ、堀越高校では野手転向。 ・高校当時、凄かったのは高橋由伸、井口、平尾あたり。 ・大学は小久保、井口のいる青学に行きたかったものの、推薦で亜細亜に。 東都大学リーグで1年夏に2部降格を味わう...続きを読むも、翌年春には1部昇格。 ・本人はプロ志望もドラフトに掛かるかは微妙な状況。 結果、中日からドラフト5位で指名され、何とか中日入り。 ・入団して守備を磨くことを思いつく。 参考にしたのは主に久慈。 ・打撃は状況に応じたバッティングをメインに。 ただし、場合によっては長打を狙うことも。 ・目の怪我には大分悩まされたが、それによって得られたことも。 ・一番好きなのはショートだけど、ポジションにこだわりはない。
野球選手の著書はタイトルで中身を想像してはいけません。この本、井端選手の「守備へのこだわり」を掘り下げた内容と思った方、購入するなら目次を確認してからのほうがいいですよ。
「職人」という言葉がぴったりの井端、待望の野球論。 守備の人である井端はとにかく徹底的だった。人からのアドバイスを素直に受け止め、自分なりに咀嚼し、真摯に取り組んできたことが伝わる。 「内野手としての守備を徹底的に磨いたことでプロ野球で生き残れた」 「守備ができれば全てうまくいく」 タイトルに...続きを読むもなっているが、「守備の力」の持つ影響力が本書には随所に登場する。「守備さえあれば…」は繰り返し出てくるので、プロ生活の中でずっと頭の中にあったのだろう。 生き残るために何をすればいいのかに気づき、守備を徹底的に伸ばしたことで生まれたものの一つが「右打ち」。守備を磨くことで守備への苦労がなくなり、打撃に専念。通用する打撃を身につけることができた、と。 気づかない人、気づいても徹底的にやれない人が多い中、何かを徹底的に磨くことで生まれる自信や余裕が、どんどん良い方向に向かっていく好例を知ることができた。 ちなみに、井端自身「守備の練習は面白くない」そうだ。面白い。 野球ファンとして、一番面白かったのは意外な人との縁である。中学校時代に出会った野村克也や高校時代に出会った1学年上の松井秀喜、井口資仁を始め、高橋由伸、平尾博嗣、高須洋介など、野球ファンでもあまり知らないであろう不思議な縁が描かれている。これだけでも野球ファン必見。
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