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長崎を舞台に、認知症で施設に暮らす91歳の母の「今」と「昔」を、64歳の息子がどこまでも優しく切なく漫画で描く。ベストセラー『ペコロスの母に会いに行く』の作者の第2弾。週刊朝日で好評連載中。
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Posted by ブクログ
「8月24日、母は車椅子から自由になった」。一ヶ月弱悩んだ末、(嚥下能力の低下による誤嚥性肺炎防止の)胃ろう造設を決断し一年半…だんだんに発語が皆無になっていった。対面して「施設に入った頃は『おー待っとったぞ』…『さあ帰ろうか父ちゃん(すでに亡い)も待ってる』」会話もあった、切なく思い出したり/給料...続きを読むをまともに持って帰らないことが度重なり、給料日には迎えに行くようになった「美味か魚と良か酒用意してますけん」…仕事のストレスから大酒。酒の上での父の失敗の尻拭いは数え切れない。年始回りで息子を連れていても飲む…
「ペコロスの母に会いに行く」の続編。 前作同様にユーモアと愛情と優しさに溢れた内容。 戦争に関連するエピソードが若干増えたかも知れない。 主人公のみつえさんのセリフの中で特に心に響いてきたのが「うーんと遠くまで寝むとった」。 残念ながら当作品連載中に、主人公の岡野みつえさんが亡くなら...続きを読むれたとのこと。 享年91歳……ご冥福をお祈りします。
ペコロスの母に会いに行く。の続編。 とうとう、お母様は亡くなった。 前回よりも弱ったシーンが多いが、著者は、それに寄り添い、時にユーモラスに優しく描いている。 みつえさんにとっては、タイムマシーンに乗っているような日々なのでしょうか。 幸せだな。と、感じる。 後半は泣きながら読んでしまいました。 ...続きを読むこんな風に穏やかにお見送りできたら、良いだろうなー。。
前回読んだのが2年前、その後、年老いて弱って”母”が死んでしまうまでの過程。そう聞くと、悲しいのかと思うが”泣き”を誘う話では別にない。介護というきっと今かいつか直面することが多い話をほっこり書いてくれている。絵もなんだかかわいい。介護に疲れてる人にぜひ読んでほしい。
まさに玉手箱。この状況をユーモアでくるみながら描いたペコロスさんはすごいなぁ。 周りの人たちもすごくいい。特にゆりさんには和ませられてしまいます。実際には関わる方々大変でしょうけれど、ペコロスさんの描き方に愛を感じますね。 それにしてもハゲ雨って…(笑)衝撃の絵面でした。 時には涙を拭いながら描か...続きを読むれたのではないでしょうか。読んでいる方もわかっていながら滂陀の涙です。 さゆりさんの「もっと触っておけばよかった」にはもう、号泣です。 私の両親がそれぞれ亡くなって初めて対面した時のことを思い出しました。 ケン坊とちえちゃんの話も悲しい。 みつえさんはあちらに帰られましたが、出来ることなら玉手箱の中をもう少し見せていただきたい気持ちでいっぱいです。
当然の事ではあるが 「親がボケちゃって…。」 なんて話に幸せ要素なんかいっこもない。 この世にはまだ特効薬も無く、 ただ静かに(どうか症状が進まぬように…) と、祈るだけの恐ろしい認知症。 そんな家族の心労を救ってくれる施設も本も世の中にはたくさんあるが、 その中で出会えたら、 (きっと何かが変わ...続きを読むる)と、思えるのがこの本だ。 著者ペコロスさんの母、みつえさんは 認知症を患い、施設でお世話にはなっていたが、 息子さんの温かい目を通して描かれた彼女は ボケ老人でも、 孤独な老人でもなく、 ただの <この世にいてくれるだけで、嬉しい大好きな人。> 以外の何者でも無かった。 残念ながら この本の執筆中にお母さんはお亡くなりになったそうだが、 ペコロスさんが不思議な玉手箱を作ってくれたお陰で 誰もが年老いてゆく未来にも 「なんも心配せんともよかとよ。」 みつえさんの優しい声が残された。 本当にありがとう。
認知症の母親を見守る息子さんが描いた優しいタッチの日常風景。 きっといろんな辛さや苦労や悩みがあったのだと思うけれど、楽しく面白おかしくそして和やかに綴られている紙面。認知症の方の行動の理由を、こういう風に思えたら楽になるよ、と提案してくれているのだな、と感じました。 幸い私はこの問題に直面して...続きを読むいないけれど、心の中にこの本を忍ばせておいて、いざという時に思い出して糧にさせてもらいます。
前作と同様に、ほんのりとした読後感と同時に、涙無くしては読めない秀作。過去と現在を行き来する認知症の人の言動や行動。あらためて若い時のその人ととなりや生活を知っておくことが、認知症の人の言動や行動を理解することに大事であることを再認識。当然のことながら認知症は進行し、会話はなくなってくる。そして身体...続きを読むも弱ってくる。その経過の中で邂逅する家族の気持ちがほんのりと表されているので、涙は出るものの悲しさは感じられないのは著者のユーモアや絵のタッチによるものか。
読んでいると涙が心に染み入ってくるように感じた。 過去と現在、現実とファンタジーが交差している。 みつえさんの認知症の進行、体力の衰えと、胃ろうの話…… 現実はしんどいはずが、マイルドなって読んでいると切なさがこみ上げてくる。悲壮感から涙をさそうものではない。 前作『ペコロスの母に会いに行く』から...続きを読む生まれたであろう交流も垣間見れる。 ゆっくりと死に近づきながらまるで赤子に戻るような、みつえさんの姿の描写。それは次の世代への移行なのか、来世なのか―― 死についての描写は、ホームからの連絡と面会、その後が淡々と描かれる。生も死も、老いも若きも共にある。 みつえさんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
絵がほっこり。あったかさと可愛さと‥ 介護ってきっとものすごく大変なものだけど、こんなにユーモアあふれて、可愛くて愛おしく描けるのってすごく愛に溢れていて読んでよかったです! 星4.8!!
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ペコロスの母の玉手箱
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岡野雄一
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