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【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 没後いつまでも輝きを失わない向田邦子の作品群。そのドラマたちを徹底的に分析、描かれる人間模様の底流に在る作者の心情を例証していく。この一冊で向田ドラマと小説のすべてが理解できるにちがいない。
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Posted by ブクログ
脚本家「小林竜雄」が「向田邦子」の奇跡を辿った作品『向田邦子ワールドの進化 ― 没後20年を迎え、今初めて明かされるドラマと小説の謎』を読みました。 「向田邦子」関連作品は、1年半前に読んだ『せい子・宙太郎』以来ですね。 -----story------------- 直木賞作家「向田邦子」が急...続きを読む逝してから20年の歳月が流れた。 短編小説の名手として知られる「向田」は、脚本家としてもテレビドラマの傑作を多数書いている。 あの『寺内貫太郎一家』や『阿修羅のごとく』『あ・うん』は、今なお色あせることなく多くの人々の記憶に残っている。 生前、ラジオやテレビの脚本を3800本以上書いたといわれる彼女の作品を丹念に調べ、その軌跡をたどりながらドラマと小説の謎に迫った。 登場人物の織りなす人間模様、起用された俳優の演じた人物像、どれもが人生の細かい襞を感じさせる珠玉の作品群。 作品に秘められた「向田」ワールドの謎を、同じ脚本家の目から鋭く解き明かす。 ----------------------- 「向田邦子」の作品(ドラマ、小説)を紹介しながら、作品に懸ける彼女の思いを解き明かそうとした作品で、以下の12章構成となっています。 ■第1章 なぜ、“父”は森繁久弥なのか ― 『重役読本』『だいこんの花』 ■第2章 なぜ、寺内貫太郎は怒るのか? ― 『寺内貫太郎一家』 ■第3章 なぜ、青年は「他人の家族」が好きなのか? ― 『冬の運動会』『カンガルーの反乱』 ■第4章 なぜ、後妻は先妻に勝てないのか? ― 『せい子宙太郎』『家族熱』 ■第5章 なぜ、女は“阿修羅”になるのか? ― 『阿修羅のごとく』 ■第6章 なぜ、男は男をかばうのか? ― 『蛇蠍のごとく』 ■第7章 なぜ、父は“弱い父”になったのか? ― 『家族サーカス』『源氏物語』 ■第8章 なぜ、妹は姉を、弟は兄を憎むのか? ― 『幸福』 ■第9章 なぜ、“父”は愛を告白しないのか? ― 『あ・うん』 ■第10章 なぜ、若妻は自慰をするのか? ― 『隣りの女』 ■第11章 なぜ、人には“思い出”が必要なのか? ― 『思い出トランプ』『男どき女どき』 ■第12章 なぜ、長女は“家長”となったのか? ― 『胡桃の部屋』『春が来た』 小説やエッセイはほとんど読んでいるし、ドラマの台本をもとにしたノベライズ作品も読んでいますが、実際の映像作品はほとんど観てないので、解説してあることの半分くらいは消化不良な感じがしましたね。 この内容、是非、NHKあたりでドキュメンタリー作品として映像化して、当時の映像と一緒に観れるようにして欲しいものです。 映像作品は、大半が想像するしかない状況でしたが、、、 「向田」作品の奥の深さや、男女の機微を巧く表現していることについて、改めて感じることのできる一冊でした。 久しぶりに「向田」作品を読みたくなりましたね。
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「向田邦子ワールド」の進化(小学館文庫)
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