ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
3pt
東日本大震災後、絶対的価値となった〈絆〉という一文字。テレビは「優しさ」を声高に称揚するようになり、列島中がその大号令に流されて、権威を当然のものとして受け入れてしまったかに見える。だが、そこには暴力が潜んでいないだろうか。陰影のある、他の「繊細な精神」を圧殺する強制力がはたらいているのではないだろうか。哲学にしかできない領域から、〈絆〉からの自由、さらに〈絆〉への自由の、可能性を問いただす。
アプリ試し読みはこちら
Posted by ブクログ
中島義道氏3冊目。内容は想定、期待通り。 「絆」は不可侵存在であり、私たちを縛る。当然のものとして存在し、時には暴力的な様相を醸し出す。
人間を美談という一つの物語に安易に閉じ込めるべきではない。ひとはそうするとき、自らの快さにプライオリティを置くあまり他人の何かを犠牲にしているのだと著者は説く。 さらにこの無反省な善意の受け手は、弱者としての処世術として偽善を判別する嗅覚を身に着けているのだから、なおのこと問題になる。 この伝で...続きを読むいくと、最近よく聞かれる「どうせ同じ偽善ならやらないよりやった方が人の為だ」という一見真っ当で格好の良い言い様も、独り善がりの欺瞞でしかないということになる。偽善であり誠実さを欠く以上、やはりそれはすべきではない。むしろ無自覚な「絶対的美/善」の押し付けが、共同体に思考停止をもたらすことの害悪を認識すべきなのだ。 今まで自分が四六時中感じていながらうまく言語化できないでいた違和感を、極めてクリアに示してくれたこの本に感謝したい。
絆は確かに素晴らしいものだけど、だからといっていつでもすべての人がそれを求めているとは限らない。つながりを求めていない人もいるという事実を無視した絆なんて、暴力でしかない。個人の違い、多様性を大前提にしないといけない福祉の世界が、一番“絆”を訴えているけれど、それは正しく理解された“絆”なのだろうか...続きを読む?
私の嫌いな言葉「木を見て森を見ず」が浮かぶ(個と全)。木が森が、と大忙しな一冊。 森に入って木の側に立って、落ちたドングリがどう芽吹くのか、なぜオタマジャクシがカエルになるのか、オナモミが絶滅しそう、タガメは変なかたちだ、わたしはそんな事を考えていたい。
レビューをもっと見る
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
新刊やセール情報をお知らせします。
反〈絆〉論
新刊情報をお知らせします。
中島義道
フォロー機能について
「ちくま新書」の最新刊一覧へ
「学術・語学」無料一覧へ
「学術・語学」ランキングの一覧へ
明るいニヒリズム
試し読み
明るいニヒリズム(PHP文庫)
明るく死ぬための哲学
悪について
怒る技術
生きにくい・・・ 私は哲学病。
生きるのも死ぬのもイヤなきみへ
異文化夫婦
「中島義道」のこれもおすすめ一覧へ
▲反〈絆〉論 ページトップヘ