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新政府軍に追い詰められ、江戸城開城を余儀なくされた徳川幕府。しかし、幕府最強の軍艦・開陽丸は屈することなく、新政府軍と抗戦する奥羽越列藩同盟救援のため北へ向かうが……。直木賞作家の隠れた名作! ※本作品は、平成十四年十二月に講談社文庫より刊行された『開陽丸、北へ 徳川海軍の興亡』を改題したものが底本です。
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Posted by ブクログ
大坂で、徳川慶喜が当時の艦長であった榎本武揚を解任し、沢太郎左衛門を艦長に任命して無理矢理に江戸へ向かったという挿話の少し前から、江差で“開陽丸”が沈んでしまうまでの物語…何か熱いものが在る…
幕末の頃、幕府は海軍を持っていたらしい。北前船みたいなものではなく、当時のオランダの最新鋭艦で西洋色の軍服を着た船員がいて、射程距離が数千メートルの大砲を26門も積んだ近代海軍幕開けの戦艦だったらしい。 260年鎖国を貫いてきた徳川幕府の幕臣が、この軍艦の船室ではコーヒー、紅茶(ブランデーを入れた!...続きを読む)、ワインが飲まれていたみたい。 幕府の近代化にも驚いたけど、そもそも維新とは全面的に正しかったのか、帝国主義への迷走や、太平洋戦争の敗戦は、維新の時の新政府の失策では? というところまで踏み込まれていて、結構驚く発見がある本だった。
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幕末 開陽丸 徳川海軍最後の戦い
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安部龍太郎
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