泣きながら、呼んだ人

泣きながら、呼んだ人

671円 (税込)

3pt

3.8

母娘を描いた感動の家族小説。

多くの読者を感動に包んだ小説『泣きながら、呼んだ人』。待望の文庫版を電子化。
作者は、「人間描写の達人」と評される加藤元。
物語は、4名の女性を主人公に、ロンド形式で進んでいきます。
母とわかり合えない気持ちのまま先立たれてしまったハルカ。幼い頃から自分と母を仲良し母娘と信じてきた妊婦の菜摘。小さな頃からすべての基準が母親にあり、疎ましく思いつつもどこかで手を離されるのを怖れている千晶。女としての母の側面を大人になっても受け入れられず、母を赦すことができない芙由子。
彼女たちを軸に、その兄妹、夫、父親、義母、義父、友人、子供たちの様々な目線、エピソードが加わります。きっと誰かに、またはどこかしらに共感せずにいられない、心にじんわりとしみわたる家族小説となっています。特に女性には必読の書。
家族と上手につきあえている人もどうもうまくつきあえない人も、すべての読者たちの心に響く、ハートウォーミングな傑作です。ところどころ、くすりと笑わせる筆致も見事。そして読後には、温かな涙が心を潤すこと必至です。

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泣きながら、呼んだ人 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    四名の女性を主人公に、母と娘の互いの思いを中心として家族の在り方を描く連作小説。
    母と娘の関係は、男には理解し難い部分が多分にある。近親者であり同性であり人生の先輩後輩であるが故に、共感する部分と反感する部分と。本作では、その微妙な人間模様を巧みなさじ加減で美しい物語に仕上げている。タイトルの意味を

    0
    2015年06月24日

    Posted by ブクログ

    いろんな親子があるんだよね。外側からわからないけど…。母と娘同性どうし良い所もあればなかなか難しいところもある。心配してないようで一番心配してくれてたり…ありがたい存在です。

    0
    2015年06月21日

    Posted by ブクログ

    母と娘、あるいは祖母と母と娘そして「家」を描いた短篇集。
    私の中での評価の基準に(連作でない)短篇集では「その先が読みたくなる短編」と「作品として完結していると感じる短編」があり、この本は後者である。読み進むうちにこれが連作であることが判るのだが、それでも各短編はきちんと完結している。
    母と娘の言わ

    0
    2015年01月25日

    Posted by ブクログ

    母と上手く関われない私には、うんうんと納得したり、そんなものかね…と考えたり色々な思いが交差した。姉妹が各々相手の方が恵まれてると思っていたら…とか、母と娘が反発しあいながらも結局は相手を心配してたり…何処の家庭にもありえる話に苦笑い。そして「かつて誰かに愛されたと言う過去があるから、誰かと手を携え

    0
    2015年01月09日

    Posted by ブクログ

    母親と娘の関係が軸になった四編のストーリー。四編の登場人物が重なります。
    母と娘ってとても近い関係だけど、お互いに口には出さない秘密もあったりするんですよね。

    0
    2018年10月13日

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