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中学二年生の俊輔は、たったひとりで剣道部の合宿へむかうところだった。夏期講習に参加したため、みんなと一緒に出発できなかったのである。合宿先は毎年恒例の、貸し別荘が点在する避暑地だったが、剣道部が借りたのは恐ろしく古く薄汚れた施設だった。終点のバス停まで迎えに来てくれた先輩と暗い山道を歩くうち、俊輔は林のなかに青白く光る不思議な火の玉を目撃してしまう……。ホラー大賞長編賞作家の、傑作短編集!
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Posted by ブクログ
この人の作品はかなりお気に入り。これだけ「笑える」ホラーって今までなかったんじゃ? 単に馬鹿らしいだけのお話じゃあないしね。ちゃんと怖い、なのにすごく笑える。これってかなりすごいかも。この人が長編を書いたらどうなるんだろう? この一冊の中でのお気に入りは、表題作「夏合宿」と「たまみ」。「夏合宿」の...続きを読む老婆はあまりに素敵すぎ。会いたいです(笑)。このオチはホントに笑えた。まさに「そりゃないよ」。 「たまみ」は言わずと知れた楳図さんの某作品のパロディ(?)だけど、本家本元よりこっちの「たまみちゃん」のほうがすごい。さすがに怖さは本家の方がぐぐっと上だけどね。あと、気になることとして、「三本角の恐竜」はステゴザウルスじゃなくて、トリケラトプスなんじゃないかなあ、とひとことツッコミを入れたい。
●「お葬式」と並んで紹介したいのが同氏作の「夏合宿」です。 こちらは夏合宿に行った先で奇妙なホラー体験をする少年の話。 なんといっても印象に残るのが、最後のシーン。怖い怖い幽霊が、最後の最後で落としてくれようとは、誰が想像していただろうか!という感じ。 読後の爽快感は、星新一氏よりもこちらのが強...続きを読むい気がします。スッキリホラーを味わいたい方にお勧め。
ホラー短編集ですが、どの話も意外な落とし方が面白くて非常に読後感がよい。怖い話からの意外な展開が白けることなく上手くはまっていて、不思議と懐かしいほっこりした気分にさせてくれる。「夏合宿」「本と旅する彼女」「たまみ」が好き。 「夏合宿」夏合宿先の田舎で不思議な体験をする少年。最高の一夏の思い出。 「...続きを読む本と旅する彼女」予定調和的で破滅的。なんてはた迷惑な。 「たまみ」怖すぎるよたまみ。 ホラーと笑いは紙一重なんだなあ。
お気に入りの角川ホラー文庫の短編集。着眼点がすごく変わってて思いのほか気に入った。遠藤 徹をもうちょっとマイルドにした感じ。不思議と記憶に残る話が多いね。『本と旅する彼女』の主人公はちょっと自分と似てる気がしたわ。
「夏合宿」「本と旅する彼女」「廃屋」「たまみ」「ドライ・オア・フレッシュ」の5つの短編集。ホラーだけど、最後にくすっと笑える。
怖い文庫本といえば、でおなじみの、角川ホラー文庫から出てるのに、軽い。読みやすい。面白い。夏にぴったりの短編集です。蒸し暑い真夏の夜に、すっきりとした刺激が欲しい人はにオススメ。星新一などのショートショートが好きな人にもオススメできる一冊です。
ユーモアホラー?独特の作風。 「本と旅する彼女」がベスト。 以前読んだ『お葬式』のほうが好きだが、この作品も十分に楽しめた。
角川ホラー文庫の一冊。すごく怖いというよりはどこかユーモラスさを感じるのは確信犯なのかな。(2002.7.3)
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