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聴覚や嗅覚などの「感覚」の再編を通じて宇宙と内面を捉え直し、哀感とユーモア、静謐なエロティシズムをも湛える独特の表現世界を築いた尾崎翠(1896-1971)。昭和初期に書かれた奇跡のような作品群から代表作「第七官界彷徨」と緩やかに連なる四篇、没後発見の映画脚本草稿「琉璃玉の耳輪」を収録。(解説=川崎賢子)
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Posted by ブクログ
当時の風俗を濃厚に反映した作風。特に精神分析の題材が多いです。阪東妻三郎プロダクションの公募に応じて書かれ、選ばれることのなかったシナリオ草稿『瑠璃玉の耳輪』は、カメラでとらえる光景を意識して書かれたことがよくわかる内容と語り口です。
確実にモダニズムの作家に類すると思うのだが(特に「瑠璃玉の耳輪」)、どの作品もうまく表現できない魅力に満ち溢れている。
タイトルを見て、わたし好みかもしれないと思って読んだ。 読み始めて思ったのは、つまらないなぁ、と。 いつ面白くなるんだろうと思いつつ、読むペースは衰えず。 読み終わって初めて、これもの凄く面白かったんじゃない?と思った。 つまり、わたし好みだった。
なかなか古い文体で読みにくくはある。 ただ、昔の作品にしてはユーモアが あって面白い。 少し読むのはきついかも。
苔文学として紹介されてたので気になってたけど、ずっと読めてなかった本。これも入院に。 なんか終始ふわふわしてて、でも乾燥してないというか湿気を帯びてて、話も起伏なく淡々と綴られ、あぁだから花粉というか胞子ぽいのかも。 何人もの人が少女漫画のようと言っていて、ほんとそんな感じ。昔の少女漫画。 うつら...続きを読むうつらしながら読んだからというのも手伝って、捉えどころのない、だからと言って全然つまらない訳ではなくて、読みながらあちこちたゆたってしまうような。 目に見えない重さのないものに浸かっているような、不思議な本。
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第七官界彷徨・琉璃玉の耳輪 他四篇
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尾崎翠
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