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※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「今は昔、竹取の翁と言ふ者ありけり。」でおなじみ、かぐや姫の物語を最新の確かな現代語訳で提供。便利な索引付。初学者から、専門の研究者まで、幅広く対応する決定版!底本は成蹊大学図書館蔵『たけとり物語』。本文、現代語訳、校異、語釈および補注、鑑賞、解説、付録、索引を掲載。
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Posted by ブクログ
チェック項目9箇所。夜は安眠もできず、月のない闇夜に出てもあちらこちらから覗いては、、垣間見て心を惑わせている、その時から、求婚することを、「よばひ」と言うようになったのである。この翁は、かぐや姫が独身でいるのを嘆かわしく思っているので、高貴な人と結婚させようと思いめぐらすが、しきりに「いやです」と...続きを読む言うことなので、無理強いできないのも、道理である。「お前ら、よおくぞ持って来なかった。龍は雷神の類のものであった。その玉を取ろうとして、多くの人々が殺されかけたのだ。ましてや、龍を捕らえでもしたら、また、あっけなくわしは殺害されていたであろう。よくぞ捕らえずにいてくれた。かぐや姫という大悪党の奴めが人を殺そうとして仕組んだことなのだ。家の近くでさえも、これからは通るまい。お前らも、決して近寄ってはならぬぞ」。「まずは紙燭をつけて来い。この貝を見よう」とお頭を持ち上げて、御手を広げなさると、燕がたらしておいた古糞を握っていらっしゃるのだった、それをご覧になって、「ああ、貝のないことだ」とおっしゃったことから、期待に違うことを「かひなし」と言うようになったのである。「月を見ると、世の中が心細くしいみじみと感じられるのです。どうして物を嘆いてなどおりましょうか」と言う。あの月の都の人は、たいそう美しくて、老いるということもなく、物思いもしないのです、そんな所へ去って行きますのも、嬉しくはありません。「私の身は、この国の人ではありません、月の都の人なのです。それなのに昔からの契りがあったために、この世界にさんじょうしたのです」。「長い年月の間に、多くの黄金を賜って、身を変えたように裕福になったのだ。かぐや姫は罪をお作りになったので、このように卑しいお前のもとで、しばらくの間お過ごしになったのだ。その罪業も消え果てたので、こうして迎えに来たのだ」。お手紙と、不死の薬の壺を、並べて火をつけて燃やすべき旨をお命じになる、その旨を承って、兵士どもを大勢引き連れて山に登ったことにちなんで、その山を「富士の山」とは名付けたのである。
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大井田晴彦
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