床屋さんへちょっと

床屋さんへちょっと

605円 (税込)

3pt

「あたし今度、自分で店、開くんだ」。海外出張先への国際電話で娘に告げられ、宍倉勲は絶句した。就職したばかりの大手企業をすぐ辞めてしまったと思ったら、今度は何を言い出すのか――(「マスターと呼ばれた男」)。時に社長として、時にヒラ社員として、誠実に働き続けてきた男。彼と娘との関係、家族の歴史を時をさかのぼりながら描く連作長編。

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床屋さんへちょっと のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2017年06月27日

    父親と娘の関係を中心に、家族の歴史を時を遡りながら描く連作小説。お仕事小説プラス家族小説の傑作。
    全てのシーンが映像で脳内再生されるかのように、会話のテンポや場面のシチュエーションが素晴らしい。無駄な登場人物が存在せず、全員が愛すべき人々である。そして、区切りの時に出てくる床屋さん。本当におはなしの...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年03月18日

    山本幸久さんのお仕事もの大好きです。
    これは、もろお仕事ではないですが、
    後からじんわりしてくる熱い想いがいい。
    行ってみたい世界です。

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    Posted by ブクログ 2015年03月05日

    時代を遡りながら、一家族の日常を切り取った連作短編小説。
    勲と香、勇、そして床屋。
    何気ない日常の中で、床屋が登場し、家族4代(勲の父も含む)に渡って利用する。
    勲は父が建てた製菓工場を20代で引継ぎ、2代目となるが、時代の流れもあり、倒産させてしまう。
    その後は一ヒラ社員として働き続ける、過酷な人...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年09月18日

    父と娘、妻のあいだで起きる出来事を過去に向かって進むストーリー。その時々で、床屋を舞台としておきる日常。同じ娘をもつ父として、他人事とは思えない話が続く。一気に読んでしまった。

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    Posted by ブクログ 2014年06月07日

    主人公、宍倉勲を中心として、彼の家族、元社員たちとの関係を、
    時系列が前後しながら、各章が独立して構成されています。
    読み進める毎に、勲の人となりが浮き彫りにされていきます。

    勲の朴訥とした真面目さ、誠実さにふっと父親を思い出しました。
    昭和のお父さんです。
    各章、勲は床屋さんに行きます。
    ある時...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年08月20日

    父と娘の側には,いつも床屋があった.時代をさかのぼりながら描かれる,家族の物語.あぁ,コレ良いな.何度でも読み返したくなる,そういう作品でした.

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    Posted by ブクログ 2023年09月27日

    心温まる家族のストーリー。自分の事に置き換えて切なくなる。不器用だけど一生懸命に、誠実に自分も生きていきたい。

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    Posted by ブクログ 2022年12月29日

    あれ?短編集?
    と思ったら連作短編集!
    さらっと読めて、通勤にもぴったりです。

    とっても信頼している読者友達からの紹介で、
    イチオシのこちらをやっと読みました。
    山本幸久さん、いまではお仕事小説の作家さん、というイメージみたいだけど、リアルな世界のなかでも、ちょっぴり勇気をもらえるような素敵なお話...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年12月22日

    実にほのぼのと読めるストーリー。
    お菓子メーカーの二代目の苦悩、その娘、孫が床屋で繋がっている話。
    どうってことのない日常が、繋がっている。
    幸せな気分になる本でした。

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    Posted by ブクログ 2015年12月25日

    床屋さんを軸に父娘の温かな関係が描かれている連作長編。
    様々な時代を行ったり来たりが、懐かしく優しい気持ちにさせてくれる。
    思わず笑ってしまったりホロッと来たり…
    読み進めるほど、この話の虜になってしまう。

    2015.12.25

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