暴力的風景論
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暴力的風景論

1,056円 (税込)
739円 (税込) 5月2日まで

3pt

3.8

見る人の気分や世界観によって映り方が変わる風景は、“虚構”を生み、時に“暴力”の源泉となって現実に襲いかかる――。沖縄の米軍基地、連合赤軍と軽井沢、村上春樹の物語、オウムと富士山……戦後日本を震撼させた事件の現場を訪ね、風景に隠された凶悪な“力”の正体に迫る。ジャーナリズムの新しい可能性を模索する力作評論。

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暴力的風景論 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2014年08月11日

    武田徹節ともいえるハイブリッド的な方法で描かれたノンフィクション+評論。沖縄、ノルウェイの森、田中角栄、宮崎勤などが取り上げられる。膨大な数の参考文献を引用し、風景を読み解いているが、もう少し見たままの描写が多い方がよかった。評論的な部分は、それぞれのテーマで書かれた本があるだけに既視感があった。一...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年08月16日

    わたしたちはしばしば同じ風景を目にしながら違うものを見ている。それは、風景が同じ構成物の集合である以上に、それぞれの主観において統一的な全体性・意味を提示するものであるからだ。
    著者は、ジンメルや柄谷行人の風景論を引きながら、それぞれの「気分」や「世界観」を反映する虚構としての風景を唯一絶対の現実と...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年06月01日

    【風景の強要】

    ここでいう風景とは、風光明媚な、なんていう風景、ということではない。あなたとわたしが同じところを眺めていても、それは同じようにはそれぞれの心に届くわけではない。何かの風景にイメージの統一を促すものは「気分」であり、「世界観」でもある。環世界といってもいいのかもしれない。そんな、それ...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2014年06月10日

    この『暴力的風景論』は「風景的暴力」もしくは「暴力としての風景」とパーツを組み替えて読むことも可能な(?)タイトルの本書であるが、この「風景」とはなんぞや?の回答は、序章でジンメルを介して定義された、目の前に繰り広げられる事象を上位レイヤーで総合する「気分」であり「内面」てあり「世界観」であり「物語...続きを読む

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