望月青果店

望月青果店

748円 (税込)

3pt

夫の誠一郎、愛犬の茶々とともにアメリカで暮らす鈴子。病に倒れた母を見舞うため、日本への里帰りを決めた矢先、雪嵐で停電に……。雪に覆われた闇のなかで甦るのは、甘酸っぱい約束か、青く苦い思い出か。色とりどりの記憶のなかから、鈴子が見出した光とは? 恋愛小説の名手があたたかく切なく描く家族の物語。

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望月青果店 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    雪に閉ざされ、停電した家で過ごす「現在」のあいまに、50代半ばになった鈴子は母との「過去」をゆるゆると振り返る。
    甘く穏やかなアメリカでの現在とは対照的に、日本での過去はほろ苦い。全編を通して登場する果物の、甘いだけじゃないそれぞれの味が記憶と結びついて、思い出したくないような過去をも鮮やかに見せて

    0
    2014年10月27日

    Posted by ブクログ

     キョンキョンが解説していたので読んでみた。母親と娘との関係が複雑でもどかしいということが伝わった。自分にも娘と息子がいるけれど2人への想いは全く違うものだと自覚しているから自分が特別ではなかったんだとも思った。言葉では説明しがたいことが物語を通じてストンと落ちたようだ。それにしても果物を通して全盲

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    2024年05月25日

    Posted by ブクログ

    縁結びとなった盲導犬の茶々。茶々の視点から見たらそれもまた面白そうだと思ったけど、茶々は過去の事は知らないしな…。なんだかほんわりとした温かさが残りました。

    0
    2016年02月26日

    Posted by ブクログ

    母と娘って上手くいかないんだよね…と妙に納得。会いたいけど会いたくないという気持ちが雪で閉ざされてどんよりしている感じや、停電してバタバタハラハラしている心境とかですごく伝わってきた。心が落ち着かない感じ。考えなくなくてもバタバタしている間にふと浮かんでしまうような。それでも何にかのタイミングで母の

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    2024年03月12日

    Posted by ブクログ

    小手鞠さんの恋愛小説と思って読み始めたけど、母と娘、家族の話だった。アメリカの田舎暮らし、若い日の激しい恋愛などは小手鞠さんらしい。

    0
    2021年11月18日

    Posted by ブクログ

    母と娘の関係って特殊なんだと思う。
    勿論、鈴子と咲惠のような関係だけでは
    ないのだとはおもうけど、
    素直になれず逆に辛く厳しい言葉を
    鈴子にぶつけてしまう咲惠。
    物語も娘の鈴子目線で書かれているし
    私自身も娘の立場なので
    こんな母親最悪!
    とおもってしまうけれど、
    母親の立場から読むとまた違った

    0
    2016年06月01日

    Posted by ブクログ

    主人公の女性は、全盲の夫とアメリカで暮らしています。母の具合が良くないと聞き、日本へ行く事にしますが、折悪く記録的な大雪で街から出る事ができません。停電も発生しやる事もなくぼんやりと過ごす彼女の脳裏には母との不毛な言い争いや、一時恋と感じた男性との忘れがたい一時の事でした。

    親と子の関係性について

    0
    2015年11月24日

    Posted by ブクログ

    一番話をするし、一番頼りにしているのに、たま~にすごく嫌だと思うのが母。この話を読んでいてなんとなく共感してしまうところがありました。

    0
    2015年11月14日

    Posted by ブクログ

    母と娘には不思議と確執がある。
    母を受け入れられない娘と娘についうるさく憎まれ口を叩いてしまう母。
    互いにわかっているけど、なんとなく歩み寄れない二人。
    でも、やはり母娘なのだと思う。
    ふと自分と重ね合わせてしまう瞬間があった。

    2015.9.6

    0
    2015年09月06日

    Posted by ブクログ

    鈴子と母親が私と母の関係にとこどころかぶり、読んでいて苦しくもなる。そして鈴子の言動にもイライラ…最後は明るい終わりだけれど…
    私もいつか鈴子や小手毬さんのように母親のことを笑って「しょうがないか」という風になれるのだろうか…

    0
    2014年11月26日

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