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Posted by ブクログ 2018年11月18日
昨年5月の不忍ブックストリート『一箱古本市』で、100円で購入した一冊。昭和50年6月発行の十刷。
王道的なレビューとすれば、「戦後」「アメリカ」「風刺」あたりのキーワードを使うということになるのだろうが、ワタシにはもうとにかく"イタイ"短編集という印象が強烈に。何が"...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年01月06日
2009年2月20日~23日。
参ったなぁ、といったところか。
人によっては「下手な文章だなぁ」と思われるかもしれない。
そんな文章がこれほどに心に響いてくるものとは。
八篇の短編集。
そのどれをとっても面白い、どれをとっても胸に迫ってくる、どれをとっても考えさせられる。
も...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年08月30日
表題の「アメリカン・スクール」のほか「汽車の中」「鬼」「微笑」「馬」「小銃」がいいです(てか、ほとんどじゃねぇか)。
作中の主人公達には閉鎖的な劣等感を宿しています。
その劣等感は何に対する物なのか?
敗戦後のあの時代の社会に蔓延した物なのか?
普遍的な物か、個人的な物か?
価値観が根底からひっ...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年11月12日
表題作は、アメリカンスクールに見学に行く英語教師たちの滑稽譚。アメリカ人相手に、英語を話せば日本人でなくなってしまうが、英語を話さなければ、劣等民族のように扱われるという矛盾した立場に彼等は立っている。いくら英語がネイティブのように話せても、日本人は、立小便するし、箸で弁当を食べるし、ハイヒールより...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年10月23日
なんとも言い難い読後感。これは明らかに、巻末で作家の保坂が述べているように、その独特の文体によるところが大きい。もちろん、主題も特異だ。しかし、その主題の特異性を醸し出しているものが文体だと言える。そして、さらに言うならば、その文体を生んでいるのは、小島信夫の、世界を分節化する思考法そのものの特異性...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年09月06日
どの作品も一貫して主人公は無様だ。
同情を誘う可愛らしい今風の無様、ではなく、きっと物心ついたときからすでにこういう扱いを受け続けてきたんだろうなと想像できるような無様。そこに戦後の、否が応でも自尊心を意識せざるを得ない流れがやってくるからさらに厄介。
「アメリカン・スクール」、「汽車の中」、「星」...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年05月24日
「どうしてなの。私いや?
今日は足きれいよ。
どこかまだよごれているとこある?
よごれているだけできたなくないの。
ねえ」
自分がこの息子の父ではなく、
隣家のおじさんであって、
崖の上からでも眺めていて、
美しい情景を見て、涙を流す立場なあったら
どんなにいいだろうと。
(汽車の中/...続きを読む
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