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今まで何の関係もないと思われていた2つのものが、1つであることを知ることこそ、魔術・マニエリスムの真諦である。そして、これこそが究極の「快」である。光学、辞典、哲学、テーブル、博物学、造園術、見世物、文字、貨幣、絵画、王立協会……。英国近代史を俯瞰し、歴史の裏に隠された知の水脈を、まるで名探偵ホームズのように解明する「脱領域の文化学」の試みである。(講談社学術文庫)
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Posted by ブクログ
近代にあったにも関わらず、後の者たちにより隠蔽されたこれまでの理性的なイメージの近代を覆す数々の事柄。 その全てがマニエリスムかのごとく繋がれる様は圧倒的。
はじける好奇心。あらゆる知をつなぐエロスとしての学問。この本で高山さんとマニエリスムにかぶれました。
ニュートンがプリズムで太陽光線を七色に分光できると述べた 『光学(オプティックス)』発表後、色の区別が進んで、 同じ赤でも、それまでレッドだけだったのが、 ヴァーミリオン、スカーレットなど、 濃度の差異を表現する単語がどんどん増えて、 18世紀は詩人たちの形容表現が複雑化していった……など、 目から...続きを読むウロコ落ちまくり! 一見何の関係もなさそうな二つのものが、 実は一つである、あるいは密接な関わりを持っている、 ということを、たくさん教えてくれます。
高山センセの学識の高さには絶句。なんで、こんなに研究できるんですか… わたしにはちょっと難しい内容でしたが、読み通せば賢くなった気がする本です(笑)
知的レベルの高さに、アホな自分には難儀した一冊だったけど、その分ゆっくりと味わうように読んで大満足。さらに、その内容は目からウロコもので、必読の一冊だと思う。
著者の本を読むのは初めて。 私程度の知識と理解力では、たぶん理解できてない部分も多いだろうと思うのだが、それでも結構夢中であっという間に読んだ。 独特の、傲慢ともいえる語り口に、怒りを覚える人もいるだろうなと思うが、世代や専門や知的レベルがあまりにも自分とかけなはれているのと、彼自身が認めている相手...続きを読むには敬意を払っているのがわかるので、個人的には面白さが勝った。 本筋と関係ないけど、独壇場がもともとは独「擅」場だったことに初めて気がついた。 他の本も読みたいのだが、、、松丸にあるかな。
久しぶりに読んでみたが、面白い。こじつけと言える箇所もあるのかもしれないが、知識が繋がっていく、文化が連鎖・連動していく感覚は眺めるのは快楽だろう。現在のコロナ禍で仕事や大学の講義もリモートで行われる状況を、作者なら視覚文化の観点からどのように分析し、今後どうなっていくと考えているのか、ぜひ聞いてみ...続きを読むたい。
パット見何の関係もなさそうな2つものが実は重なり合っていたり、科学的発明が詩の表現に彩りを与えることになったり、絵画が実は人間の“物の見方”に深い影響を与えていたり…。 少なくともこれは他の本と比べて異質と言わざるを得ない。ニュートンがかなり頻繁に出てくるので、『ニュートンの宗教』なども併せて読み...続きを読むたい。
面白いし、歴史の縦横の線が重なりあって一つの事象が発生すると思わせる内容であるのは確か。だが何故だろう(以下個人的感想なので信憑性は皆無)面白い捉え方であるが故に胡散臭い。そして斬新であるが故に画一的な捉え方にも見える。澁澤龍彦や荒俣宏の本をごった煮で読んでるみたい。
(講談社学術文庫) 高山 宏 (文庫 - 2007/7/11) 新品: ¥ 1,050 (税込)2 点の全新品/中古商品を見る ¥ 900より
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