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日本人初のエベレスト単独無酸素登頂を目指す登山家・栗城史多氏が、約4年ぶりの新著を緊急出版。4度のエベレスト登頂失敗、凍傷による指の切断からの復活を果たした著者の今現在の想い・考えが語られた、生きる勇気と希望をもらえる一冊。
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Posted by ブクログ
「見えない山を登る全ての人達へ」 これが、この本の対象としているものですが、つまりは全ての人に読んでもらいたい本ですね。 本そのものはシンプル、そして分量としてはあまり多くはない。 しかし、本気で命を落としかねないところで挑戦してきた人の言葉であるため、まさに迫ってくるものを感じずにはいられな...続きを読むいですね。 どんな人にも読んでもらいたいですが、特に「自分には何もないと思っている人」「何かつまらなさを覚えている人」には何かのきっかけにはなりそう。
初めてエッセイよんだ。読みやすかった。 亡くなってまで貫くこだわりはなんだろう。そこを妥協するのは弱さとは違うのかなーー
久しぶりに感動した本だ。栗城さん、素晴らしい人柄、精神力、考え方の持ち主。人は才能ではなく、考え方一つで世の中にいい影響を与えることができるのだ。
仙台講演会(2016.7.1)で購入したサイン本です。栗城君の本は3冊目ですが、今回はデザインに凝っていて、気軽に読み始められる本です。 指9本を失う事が、軽い事か重い事か、チャンスかピンチか、幸か不幸かは、本当に考え方次第だなと思わされました。山のレベルに雲泥の差はありますが、同じソロ登山を好む...続きを読む者として、少しは彼の気持ちを理解できている気はします。 そろそろ(2016.8.26)、エベレスト再チャレンジへ向けて日本を出発です。本音では、単独無酸素セブンサミッターになって貰いたいのですが、それよりも「苦しい登山だった」というセリフが聴けることを楽しみにしています。
主な内容は9本の指を失う2012年のヒマラヤ遠征から、復帰後にブロードピークに登頂するまでの記録と本人の思いをエッセイ風に綴ったもの。最後出てくる指を失う事を父親に告げた時の父親の言葉が素晴らしい。自分だったらこうゆう言葉を子供に言えるにだろうか?
命を失うレベルまで、自分自身を幾度となく どうして追い込んでしまうのか、といった「問い」は 、本を読み進める中で、自分なりに分かる感じがした。 そのような「熱き思い」は、世界は違うけれど、 自分の中にもまだあるぞ、ということも付け加えて おきたい。 〈本から〉 正直、もうやりたくないと思う瞬間もあ...続きを読むる。でも山の 厳しさを感じることに価値があるというか、自分の 本能がそれを求めているのだ。その理由を言葉で 説明するのは本当に難しいけれど、僕は山と一つに なりたい。 うまくいかないことって、実は意外と楽しい。 やりたいことを妥協せず、いかに忙しくしないかが、 今の僕の課題だ。 そもそも、比べるから嫉妬するのであって、そういった 意識から解放されれば苦しむこともない。 自分の価値は、自分の中にあるもの。 歓びに変えるもの。 頂きに着いた瞬間、 その苦しみは喜びに変わる。 だから小さくても、目指すべき頂きを持とう。 苦しみを喜びに変えるために。 「ありがとう・・・・・ありがとう」 この言葉を、全ての苦しみに対して言っているうちに、 呼吸が少し落ち着き、同時に心も落ち着いてくる。 これほどまでに厳しい世界なのに、そこから見える 山々は息をのむほど美しい。人は何故、人を寄せ 付けないものに惹かれるのだろうーーー?
はじめは、ただ山に登りたかっただけなのに、 「おれ、のぼってきたよー」って騒いでたのに。 ある頃から、夢とか、否定をなくすとか、スローガンとともに登山家として伝えるようになっていった。いや、もしかしたら、山好きの彼女からの否定への抗議だったのかもしれない。 あえて、自分の弱さをさらけ出すことで、支...続きを読むえ合う社会の実現を目指した勇気。 史多、糸井重里さんの言葉を贈るね。 「ひとりぼっちだなあ」という感覚は きりきりっと寒い冬の夜の、 北極星の光のようなものじゃないかな。 そのほのかな光が見つけられないと、 じぶんがどこにいるのかわからなくなっちゃう 「ひとり」が、まずすべてのはじまりです。
印刷が写真向きではなかったけれど迫力のある写真でした.栗城さんとうとう亡くなられてしまって,残念です.一度だけでも登頂できれば良かったのに.インターネット配信の功罪が言われてますが,仕方なかったのでしょうね.
重度の凍傷を負ったエベレスト、指の切断という「山」を乗り越え、ヒマラヤ復帰までを振り返った1冊。タイトルにこそ「弱者」とあるが、やはり彼は強いと思う。ヒマラヤ山行中の描写は、かなりリアルだ。これからもヒマラヤと「見えない山」を登り続けていくのだろう。そのパワフルさに圧倒される。
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