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Posted by ブクログ 2022年09月02日
遥か昔のうっすらと残る記憶だが、小学校3~4年の担任の先生が、国語の授業とは別に読み聞かせをしてくれたのが「一房の葡萄」だった。
横浜の山の手が舞台であり、万国旗、西洋絵具など、異国の香り漂うのが、見知らぬ世界を覗いているような不思議な気分だった。
子供ながらに「ぼく」のやってしまった事に罪悪感か...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年04月29日
有島武郎の童話集。
文章がとにかく美しくやさしい。そしてそれぞれの主人公の置かれた状況による感情が生々しく伝わってくる描写力。
重たいできごとは起こるが登場人物はおしなべてやさしい。
非常に秀逸な童話集なので、もっと子どもが手に取りやすい形態で広まると良いのだけれど。
宗教色が強い「真夏の夢」と「燕...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年02月19日
随分マセた子どもだったようである、初めて読んだのは6歳のころで、小学校3年生のはじめての読書感想文は「一房の葡萄」だったのです…。最早何を書いたんだか記憶にありませんが。
只、当時は「書かれている出来事」だけに注目しておりましたが、もう少し年齢を重ねると文体の美しさにも気付かされますね。
一番印象に...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年01月30日
有島武郎の童話八篇を収録した本。
どの作品もすごく面白く、心が温かくなった。中でも「火事とポチ」は犬嫌いの僕ですら読んでてちょっとうるっときた。本を読み終わった後に小学校の教員免許が欲しくなった。
「真夏の夢」だけちょっと作風が違うなと思ったら、ストリンドベルヒという作家の作品の翻訳らしく、自分の勘...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
童話。全8話。
有島武郎が遺した童話が全て収められてます。
好きなんだよね〜童話。童話に込められた寓意って素晴らしいですよね。人間の根幹を形成するのに絶対一役買ってると思う。子供がいれば絶対読み聞かせたいもんです。
私も子供の頃は毎晩母が読んでくれましたね〜童話。今思えばそこで、今の私の倫理、...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年07月31日
有島武郎は芥川と並んで、童話もうまい。中勘助のような文体を想起させる童話集だ。僕が高校3年生の時、「神奈川と文学」という授業を取っていて、有島が神奈川の出身だということで、その時に出会った作品。表題作である『一房の葡萄』を読んで、「おおお・・・いやぁ、言葉遣いがキレイだなぁ・・・」と、しみじみ思った...続きを読む
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