瞽女うた

瞽女うた

紺絣に丸笠、手ぬぐい頬かむりの盲目の女性が、門々を巡り歩き三味線伴奏で唄う――関八州・甲信越を中心に活躍した旅芸人、瞽女は、縁起物の門付け唄から人情話や時事ネタの語りものまで、芸能の最新流行を絶えずレパートリーにして渡世を凌いだ。その芸と生業、とりまく社会の姿を掘りおこし、「歌を聴く」文化を考える。

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瞽女うた のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2017年08月20日

    2005年5月25日。新潟県にある福祉施設で「最後の瞽女(ごぜ)」
    と言われた小林ハルが亡くなった。

    録音であったが、彼女の唄を聴いたことがある。決して美声では
    ない。だが、低く重く響く声は足元を揺さぶるような迫力があった。

    瞽女(ごぜ)。視覚に障害を持つ女性の旅芸人のことである。
    本書は瞽女の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年07月12日

     私が今まで読んだ瞽女の本が、瞽女個人に焦点を当てたものに対して、この本は社会的な位置から瞽女のうたについて書かれている本、と思ったら著者さんは社会ではなくて音楽の方だと言うことに、最終章を読んで気づく。
     うた、というものが、それを聞く環境を踏まえた文化であると思い知らされる。

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    Posted by ブクログ 2015年02月10日

    帯に、「それほど昔ではなかった」とある。確かに、私もその存在を知らなかった。だが、彼女らが芸能の重要な役割を担っていたことは事実であり、著者が提起する問題、現代の我々がごぜうたをどのように聴くべきか、は重要だと思う。
    (2015.2)

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    Posted by ブクログ 2015年01月28日

    瞽女さんの歌自体聞いたことないので、どんなもんかわからない。
    でも興味深い。

    明治までの視覚障がい者がどんなもんであったのかも、なんとなく知ることができた。

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    Posted by ブクログ 2014年11月02日

    ・ 私には瞽女は越後の瞽女である。3人で雪の中を門付けして歩く盲目の女性芸人である。実際、私以外の人もまた瞽女と言へば越後の瞽女を思ひ浮かべるのではないだらうか。私は彼女達しか知らないし、私の時代には彼女達しか存在してゐなかつたのである。ところが、瞽女といふのはそれだけではなかつた。ジェラルド・グロ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年06月05日

    なんと・・日本語を第二外国語にする人が著者。
    学究とはすごいものだな。
    とはいえ、決して、文化をおろそかにした日本人批判ではない。そうではなくて、鑑賞者の聴こうとする努力がなくなったことが、廃れさせた原因だという。聴くには努力がいるのだ。まさにその通りだと思う。
    安易に聞き流し、飽きたら捨て、容易に...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2014年09月08日

    瞽女の存在を知ったのは「はなれ瞽女おりん」が映画化された時。
    今回この『瞽女うた』を読み、また思い出して映画を見てみた。当時は本を読んだだけだったのだ。

    日本人でさえ瞽女の存在を知らない人もいるのに、アメリカ人で、しかも日本語でこの本を執筆したのは感心する。どうしてそんなに瞽女に興味を持ったのか。...続きを読む

    0

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