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あの、すみません。道をお尋ねしたいんですがダブ(エ)ストンって、どっちですか?実は恋人が迷い込んじゃって……。世界中の図書館で調べても、よく分からないんです。どうも謎の土地らしくて。彼女、ひどい夢遊病だから、早くなんとかしないと。え?この本に書いてある?!あ、申し遅れました、私、ケンといいます。後の詳しい事情は本を読んどいてください。それじゃ、サンキュ、グラッチェ、謝々。「今、行くよ、タニヤ!」
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Posted by ブクログ
ユルくておかしなキャラクターの数々と、不思議な世界設定に魅了され、読み始めるとあっという間でした。 この不思議な世界での数多の経験を経て、主人公のケンがラストに示した力強い決意(あるいは覚悟)は、とても清々しく、現実の世界に生きる自分自身も「頑張れよ!」と背中を押されたような気がしました。 読んでよ...続きを読むかったなと、しみじみ思える一冊です。
借本。 著者の本はこれが初めて。 あっと言う間に引き込まれて、あっと言う間に読み終わった一冊。 登場キャラ等、ゆるくて好きです。 ファンタジーが好きな方にはおすすめ。
絵本のような、童話のような奇妙なお話。郵便屋に王様にくまに呪いの赤い影。主人公は恋人を探してダブ(エ)ストンをさまよいます。ちょっととぼけたキャラクターたちと、不思議な旅ができました。他のどの本にも似ていない、一風変わった味わいの本です。
メフィスト賞を受賞した、でもミステリじゃない風変わりな小説。行方不明になった恋人を探して、ついに辺境の地・ダブ(エ)ストンに漂着した主人公が繰り広げる恋人探し道中…の合間に、謎の王様と執事ピエールその他の大集団の謎な旅模様、変なところで道徳的な半魚人、蝶ネクタイに手間取る熊、さまよう幽霊船、「白馬に...続きを読む白タイツ」の白雪仮面などなどなどなど…ダブ(エ)ストンを迷い歩く者たちの小話が突然紛れ込む!迷うファンタジー。タイトルの絶妙なバランス感覚、本文冒頭の文章の引き込みのうまさが瞬間的にレジ行きを決意させる本!?癖のないさっぱりした文章は非常に読みやすく、ダブ(エ)ストン全体の妙さ加減も面白い作品です。というか、良く考えると謎に満ちたお話。
イリュージョン。 この作品をwebなどで検索する場合、ダブストンかダヴエストンなんだかダヴェストンだかわからなくなり、作者名でしか検索するすべがなくなる。
『きっと人間はプロセスの動物なのだ。プロセスに生きているのだ。目標や成果は道ばたに生えている雑草となんら変わりがないのだ。』 第8回メフィスト賞。メフィスト賞でファンタジーは珍しいけど、安部公房の『砂の女』を彷彿させる作品。 深く考えすぎないで読むくらいがちょうどよいのかな。面白かった。
"ダブ(エ)ストン街道 "浅暮三文著 講談社文庫(2003/10発売) (1998/08発売 講談社の文庫版。解説:石田衣良。) ・・・第8回メフィスト賞受賞作。ひどい夢遊病でいなくなってしまった恋人のタニア。 タニアの消息を追って主人公がたどり着いたのは迷い込むと出られない”...続きを読むダブ(エ)ストン街道”であった。 ・・・メフィスト賞受賞作、というよりは新潮の日本ファンタジーノベル大賞受賞みたいな作品。 郵便屋、海賊船、王様など比較的コミカルな雰囲気。
メフィスト賞受賞作だけどミステリではない異色作。 夢遊病である日突然いなくなってしまった恋人のタニヤを追って、謎の島ダブ(エ)ストンへ向かったケン。 ダブ(エ)ストンでは誰もかれもが道に迷っている。 幽霊や王様、人食い熊や半魚人なども道に迷っている。 ケンは郵便屋のアップルと出会い、ともに旅をする...続きを読む。 不思議の国のアリスみたいな雰囲気もあり、正直かなりとらえどころのない作品。読み終わるまでにけっこうな時間かかってしまった。。 でもラスト近くで繰り返される「たどり着くことではなく目的地をめざしてさまよい続けることが楽しいのだ」という感覚はわかる気がする。 あまりに心もとなくてどうしても「それでいいのか?」と思ってしまうけど、人生とはまあいつまでもどこまでも何かを追い求めながら果てしなく歩き続けていくようなものかもしれない。
なんとなく日本版「アリス」って印象かな。主人公が迷い込んだダブ(エ)ストンという世界の魅力が何よりもすごい。描かれる非日常の世界のインパクトや魅力が素晴らしく、荒唐無稽なはずなのにだんだんその世界に浸ることが楽しくなってくる。また登場人物の全てが「迷っている」この世界にあこがれる自分に気づく。ハッピ...続きを読むーエンドかどうかは判断しにくいが、なんとなく明るい感じのするラストではないかな。
1998年。第8回。 ファンタジー。何故にメフィストに応募したのだろ、新潮ファンタジーノベルって感じだけど。 子供の頃から穴掘りが好きで考古学者になったケン。夢遊病の恋人タニアを探して、ダブエストンまで。なんで(エ)なのかというと、人によって言い方が違うから。地図にもない島?で、ここでは人々(てか生...続きを読むき物)は道に迷ってばかりいる。 半魚人だの、しゃべるツバメだの、ファンタジーぽいのと会っていく。 ファンタジー好きだから、楽しんで読めたけど、オチがよくわからん。
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