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「モノ」が売れない、内需も外需も。もうどうにもならないのか? いや、売る「もの」を間違えているだけなのだ!! 売るべきもの、それは"人々のつながりを用いた仕組み"だ。豊富な実例を基に、"新しい日本"を示す。
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Posted by ブクログ
タイトルが「日本の売り方」となっているが、中身のほとんどは地域活性や起業、新事業開発に必要な「協創力」について解説されたもの。「システム思考」「デザインシンキング」「つながり」「右脳思考」など、昨今人気の取り組みがキレイにまとまっており、とてもわかりやすい。大切なのは「脳の使い方」であり「人との協働...続きを読む」で、こういう考え方は日本人に合うのではないか。ただ、こういったことは「体験」しないと理解できないかもしれなくて、その意味で質の良い活動に参加することはとても大事な気がする。結果的にそういう思考で生み出されたものは世界に受け入れられるということだろう。
「協創力」は「システムズアプローチ」X「場」、そして「協創力」は本来日本人に備わっている資質として、改めてそれを体系的に運用することこそ、これからの『「日本」の売り方』と説く。 東北大震災以後、市井の人々が様々の協力を重ねて日本を混乱から守ったり、企業が企業の枠を越えて一致協力し工場などが当初の予...続きを読む定をはるかに上回るスピードで再稼働にこぎ着けた例を挙げ、更に仏教からくる因果のループなどから日本人こそ「協創力」に向くと持ち上げるのだが、冒頭での国際商戦で残念な結果に終わる理由が気になってしまう。ここでは国際基準的なマネジメントの手法を持たず、仲良しクラブ的オールジャパン弱者連合が敗因と分析しているのだ。 「協創力」は「システムズアプローチ」X「場」、更に「システムズアプローチ」をものごとの繋がりを見つけ出す方法論である「システム思考」、ものごとの繋がりをデザインする「デザイン思考」そしてものごとを繋げていく運動や事業の進め方の方法論である「マネジメント思考」の三つの方法論を統合したものだとして、その様々な事例を多岐に渡って紹介している。広く浅くで散漫な印象は拭えないが自力で帰納的に整理して勉強せよとのことと理解したい。 また、終章で日本企業は「協創力」を重視へ舵を切り、これまでのやり方を見直して新しい価値を生み出す戦略マネジメントの能力育成に急激にシフトしているとして、新卒・転職問わず、企業が人材採用で今後重視していきたい能力のトップは「コミュニケーション能力」とのことだ。 TwitterやfacebookなどSNSの台頭もあり日本では「つながり」と「場」の活用は盛んになってきている。ここでも重要なのは「コミュニケーション能力」であることは疑いのないない事実だ。だがしかしコミュニケーション能力とは雄弁に話すことだけではない。以前とあるクラウドベンダーの営業さんとお話ししたとき、彼は自社製品について隅から隅まで話して帰り、とあるコンサルティング会社の営業(コンサルタント)さんは弊社のことを隅から隅まで聞いて帰った。後者が真のコミュニケーション能力であり、それをを育成するのが「協創力」への第一歩だ。先ずは経営者自らですね、マリアナ海溝より深く自戒を込めて。
様々な事例紹介から、今後の日本において重要な課題となるであろう国際的影響力の低下に警鐘を鳴らす本。 事例に関しては総花的でイマイチ深堀りできていない印象であるが、新書として軽く読んで関心を持った活動を調べるのであればむしろ読みやすい。 内容としては既知のものがほとんどであったが、地域系に関心があ...続きを読むる、ソーシャルビジネスをやりたいといった人には入門書として最適だろう。
ちょっと事例が薄すぎ。。。 その割にこの手の話で事例をすぐに東日本大震災に頼るのはあまり好きじゃない。頼るのならもっと掘り下げてほしい。
要するにブレインストーミングで価値を創造・創出していくことが、日本の強みになるということ。個々の知恵でなく、組織の壁や上下関係、会社間を超えて繋がることが大切。
facebookやツイッターに代表される「つながり」が社会を活性化させるキーワードという話です。 どこかで言われているような話だなーと感じつつも、それをビジネスへ、日本再生へという意味で改めて注目すると、なるほどなと思いました。 やり方は簡単で、垣根なく、お互いフラットな立場で意見交換し、それを誰...続きを読むにでも理解できるように視覚化。そこから問題点・解決策が見えてくるという、一見目新しく無いようにみえて、なかなか出来ていない方法を提唱しています。 ビジネスを考えている方や、組織の中の方、何か手助けしたい方。何かやろうと考えている方は誰でも読みやすい本だと思います。
「協創力」の概念と3つの思考体系は、講義の補完としてよかったと思う。特にFC等の場の提供に関する紹介は、現実的にこのような活動を導入する方法として有用性があると思った。具体例は、協創力の使い所を選ばないというところと、近年の日本における活動紹介としてはよかったと思う。
前半で語られるシステム思考やアコモデーションの話しはわかりやすく共感できる。如何せん後半の事例研究が薄すぎ。残念。
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「日本」の売り方 協創力が市場を制す
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保井俊之
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