ホームレス・ワールドカップ日本代表の あきらめない力

蛭間芳樹

希望を取り戻すために、男たちの挑戦が始まった! 「ホームレスだけが参加できるサッカーのワールドカップ」があることをご存知でしょうか。サッカーを通じて、ホームレスの人たちが生きる希望を取り戻し、自立することを目的とした48か国・600人の選手が集まるサッカー世界大会です。本書は、日本代表チーム「野武士ジャパン」監督が、2011年パリ大会に臨んだ3年間の出来事を記録しました。サッカーの経験が乏しい選手たちとの練習にはじまり、困難をきわめた渡航費などの資金調達、チームの不協和音、拒否された選手のパスポート取得、そしてようやく実現したパリ大会では苦戦の連続――。次々と現れる「壁」に、選手たちは「あきらめない力」で挑んでいきます。世界と、自分自身と戦った男たちの挑戦を、監督自らが綴った感動の実話。

• カテゴリ: 小説・文芸
• ジャンル: ノンフィクション / ノンフィクション・ドキュメンタリー
• 出版社: PHP研究所
• ページ数: 224ページ
• 電子版発売日: 2014年07月25日
• コンテンツ形式: XMDF
• サイズ(目安): 5MB

[ブクログ · ★★★★★]

アカデミックではないけど、気持ちを揺さぶられる本。いい本に出会った。
印象的だったのは、社会は弱者を作りたがる。それが、ホームレス問題を負のスパイラルにより巻き込んでいると書いてあったこと。
確信を得たことは、広報は資金集めのために重要。
疑問は、なんで人は優劣ばかり気にするのか。そして、他者と違うのは特殊だと捉えられるように本文中の書き方から見えたし、感情を除くとそうだと思う。だけど、なんで他者と違うのは特殊という考えが生まれたのか。