無知の涙

無知の涙

968円 (税込)

4pt

4人を射殺した少年は獄中で、本を貪り読み、字を学びながら、生れて初めてノートを綴った。―自らを徹底的に問いつめつつ、世界と自己へ目を開いていく、かつてない魂の軌跡として。従来の版に未収録分をすべて収録。

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無知の涙 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    読後は「ピストル魔の少年」と軽々しく呼ぶ事は憚られる。時代が違いヒップホップに出会っていたら…と夢想せざるを得ない。

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    2021年09月01日

    Posted by ブクログ

    文学的ではないとしても、貪り読んだ本の断片だとしても、他のありふれた描写とは一線を画すものがある。例え犯罪者であっても言葉を綴ることは自由で、そこに人権は存在する。誰に媚びることもない不器用で正直な言葉が好きだ。

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    2013年09月12日

    Posted by ブクログ

    死刑囚として、あまりに有名な永山則夫。
    禁忌を犯した己の業に抗おうと、
    知で武装した1人の死刑囚の獄中での思索の記録として忘れられない。

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    2020年09月22日

    Posted by ブクログ

    1960年代に連続射殺事件を起こし、有名な「永山基準」を作り出した死刑囚は獄中にて初めて文学に触れ、しだいに共産主義思想に傾倒していく。
    自らの青年時代を思い起こして綴った随筆・一字一字搾り出すように書いた詩・・・。
    深淵に触れるかのような一冊。

    0
    2012年02月25日

    Posted by ブクログ

    1968年に4人を殺害した事件で知られる著者が、獄中で哲学や心理学などの本をむさぼるように読みながらつづった手記です。

    見田宗介は『まなざしの地獄―尽きなく生きることの社会学』(河出書房新社)で著者をとりあげ、高度成長期の疎外状況における著者の実存に迫る考察を展開しています。また、批評家の井口時男

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    2018年03月24日

    Posted by ブクログ

    永山則夫は1968年のうちに
    米軍基地から盗んだ拳銃を用いて4人を殺した
    これといった理由もなく
    そうすることで、自分という存在を見いだそうとしたのだ
    とする評論家もいた

    彼が、家族愛をまったく知らなかったものかどうかはわからない
    甘えの感情から、悪い記憶に固着して
    被害者意識を募らせていただけと

    0
    2016年11月20日

    Posted by ブクログ

    この人、刑務所に入ってからおもむろに大量の本を読みまくったようで、突如脳内に流れ込んできた情報を咀嚼しつつ吐き出していたようだ。その記録ノートが本書「無知の涙」なわけだが、映画「マトリックス」のように瞬間的に全てを「理解」できるわけもなく、やや消化不良気味に感じられる。
    どのような思想もそうだが、独

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    2012年08月13日

    Posted by ブクログ

    河出文庫版はかなり内容が追加されているらしい。
    よく言われているように、著者は確かに詩才があり、知識欲やその吸収力も凄い。でも、本書で書かれているのはいわば延々と、自分が殺人を犯したことは社会のせいであるという開き直りである。殺された4人の遺族に印税を寄贈したらしいけど、これじゃ、受け取りを拒否した

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    2010年12月23日

    Posted by ブクログ

    未成年時に米軍から盗んだ拳銃で四人殺した凶悪犯が書いた手記。
    詩に関しては読むべき価値は十分あると思う。
    文学的もそれなりに評価されたのも頷ける出来となっている。
    ただ後半に占める政治的・哲学的考察はどうも好きになれなかった。
    古臭さとともに幼いような気がした。
    多分彼がこういう思想に走っ

    0
    2010年04月27日

    Posted by ブクログ

    貧困が犯罪を生むことも、無知ゆえの犯罪も、もしかしたらあるのかもしれない。けれど、同じ環境に生まれ育った兄弟達は犯罪者にはならなかった。4人もの命を奪ったことを貧困や無知のせいにできるものではない。
    それを大前提とした上でいえば、著者が独房内で発揮した学習欲・知識欲・表現欲は凄いと思う。“無知”な人

    0
    2009年10月07日

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