空海の思想

空海の思想

825円 (税込)

4pt

3.3

7世紀に勃興したイスラームの東進に抗してインド仏教は大きく変化する。マントラ(真言)を中心に据え、それを唱える身体的修行によって精神の在り様の根本的転換を図ろうとする新しい仏教が姿を現す。それは「密教」と呼ばれ、7世紀中頃から8世紀初めに中国に伝播する。その仏教の激動期に空海は生まれ、新しい教えを求めて入唐する。そこで空海は何を得たのだろうか。空海が遺した言葉に向き合うことによって、中世的「弘法大師」信仰を解体し、空海の言葉に込められた「いのちの思想」に迫る。

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空海の思想 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2015年06月10日

    「弘法大師」としていわば神話的な存在として語られがちな「空海」を、一人の人間として捉え、どのようなことを考えていたのかを見ていく本。
    後世の僧が付け足したと思われる文言や言葉を出来るだけ取り除き、唐から帰ってきたばかりの空海が書いた願文から即身成仏の指すところや声字実相の真言(マントラ)とは何か、そ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年02月14日

    フランス文学の研究者である著者が、空海の思想の内奥にせまる本です。前著『空海入門―弘仁のモダニスト』(ちくま学芸文庫)より、さらに踏み込んだ考察が展開されています。

    著者は空海の思想のうちに生命論的な発想を見いだし、ベルクソンに通じるものがあると考えています。空海の思想をある種の生命論とみなす解釈...続きを読む

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    購入済み

    密教についてはさわりのみ

    2017年06月19日

    宗教テクストとしての空海ではなく人間空間に焦点を定めている本。
    密教についてはさわりのみ。

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