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Posted by ブクログ 2021年12月13日
「反日」とあるから抗日ドラマをあげつらった偏狭なナショナリズム本かと勝手に予想していたが、それは著者に対して非常に失礼な思い違いであった。中国人の思考に通底する背景と日本に対する複雑な見方を数千年の歴史、思想から解きほぐした良書である。
中国という国は難しい。日本の知識階級にとっては「年老いた先生」...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年08月19日
なぜ中国は拡張主義的な政策を取るのか?周辺国との領土問題を悪化させるような態度を取るのか?という疑問について、歴史的あるいは思想的な答えを見出す書。
上記のような疑問についての氷解した。さらに本書では、中国の態度について、有効な反論(無論、これらについては、かなり説得力がある)をしている。筆者曰く...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年12月02日
近年の日中関係悪化の背景として、「中国はなぜこう考えるのか」という問題を長い歴史から考える素材を示すことを目的に執筆されている。
中国の歴代政府のベースにある考え方として、華夷秩序、儒学に基づく「徳治」「礼治」があり、それが近代国際関係とは相容れないものであること、そしてそれを無理矢理近代国際関係に...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年05月10日
中国外交の基礎にある考え方を、文明論から説明。対日や対米の戦略だけでなく、中国がウイグルやモンゴル、チベットをどう考えているのかといったところがおもしろかった。漢民族が考えている中国の版図の中には、イスラームや仏教を信仰していてもいいという約束をしていた地域があった。そういった地域は、自分が中国の一...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年02月22日
中華思想史、の超概略を日本の専門家が日本を視点に据えて書いたものである。が、タイトルのような軸ではなく、中国の話がメイン。近現代では先に開国に成功した日本から西洋思想を輸入したり、実際の軋轢が生まれてくる状況も書いている。
基本的には天命と易姓革命に基づく中華思想が、西洋及び日本に打ち砕かれてまた近...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年11月04日
・社会主義革命はマルクスのみるところ、資本主義が高度に発達し、労働者が自律的に生産を担いうるほどに訓練された条件のもとで起こる
・一国の経済はあまりにも巨大であり、限られた党官僚が全てを把握することはできない。だからこそ市場経済は基本的に「神の見えざる手」に頼りつつ、経済政策で調整する
・毛沢東の文...続きを読む
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