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中世において、朝廷・幕府以上の存在感を持っていた寺社=境内都市=無縁所。そこには、「世を仕損なった」人たちが、移民となって流れ込んできた。なぜ人は、有縁の世から逃れ、無縁世界で一時の命を繋ぎ再起を賭けようとしたのか。また、無縁世界が有縁世界に対抗しえたのは、どんな思想、どんな実力によるものなのか。網野善彦や民俗学の知見を批判的に乗り越えつつ、たしかな史料で日本中世を描く。
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Posted by ブクログ
[ 内容 ] 中世において、朝廷・幕府以上の存在感を持っていた寺社=境内都市=無縁所。 そこには、「世を仕損なった」人たちが、移民となって流れ込んできた。 なぜ人は、有縁の世から逃れ、無縁世界で一時の命を繋ぎ再起を賭けようとしたのか。 また、無縁世界が有縁世界に対抗しえたのは、どんな思想、どんな実力...続きを読むによるものなのか。 網野善彦や民俗学の知見を批判的に乗り越えつつ、たしかな史料で日本中世を描く。 [ 目次 ] 序章 秀吉のバイプレーヤー―木食応其と無償の善意 第1章 山門摩滅か武家滅亡か 第2章 無縁所の魅力 第3章 なぜ人々は駆込むのか―未開国家と無縁所 第4章 これが無縁所だ! 終章 無縁所と中世社会―時代へのメッセージ [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
武士のイエに駆込んだ人間は好む好まざるとを問わず、絶対的な保護の下にはいると同時に、絶対的な束縛の元にはいり、殺生与奪の権を握られる。一方寺社への駆込みは自由の身。いつでも斬られる状況に有るか否か。有縁と無縁の世界の違い。
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