川あかり

川あかり

616円 (税込)

3pt

川止めで足止めを食っている若侍、伊東七十郎。藩で一番の臆病者と言われる彼が命じられたのは家老の暗殺。向こうも既に対岸まで来ているはずだ。川明けを待つ間、思いもかけぬ市井の人々と触れ合い、気弱な七十郎の心は千々に乱れる――。

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川あかり のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    島内景二さんの「解説」にあったように、確かに読後感は、タイトルそのままに明るい本でした。
    まさに、川あかりに照らされたような明るさです。

    0
    2015年01月25日

    Posted by ブクログ

    武士としての矜持、人のとしての生き方を描く葉室作品は、読むことに飽きない。
    世の中でひっそりとそして慎ましく生きていくのも悪いものでは無いと考えさせる。

    0
    2024年03月07日

    Posted by ブクログ

    泣ける。
    日本人の情にこれでもかって訴える、涙なしでは読めないお話。
    細かく計算された背景とストーリーが素晴らしい。
    ラストも良い感じに終わって、読後感が爽やか。

    是非読んでくださいまし。

    0
    2024年02月19日

    Posted by ブクログ

    藩で一番の臆病者と称されている軽格な身分の伊東七十郎が刺客を命ぜられる。
    川止めが解除されるまで、木賃宿で悲しい宿命を追っている一癖も二癖もある連中と相部屋となり、共同生活を送る。武士としてふれあうはずのない人達の悲しい宿命を知り、いつしか七十郎は、大切な友として、この者達を守りたいと決意し、刺客と

    0
    2023年12月24日

    Posted by ブクログ

    情けなく臆病な主人公に最初は頼りなさしか感じなかったけれど、それでも最後の部分は踏ん張れる強さがある。
    普段とここぞと言う時のギャップから、格好いい!と思っちゃった。
    力を貸してくれる人たちもまた理不尽な人生を押し付けられた苦労人なので、これから幸せになって欲しい。

    0
    2023年05月07日

    Posted by ブクログ

    理不尽な世の中で辛い目に合わされながら、どうすることもできない「弱者」たちが、それでも手を取り合って踏ん張り、ぎりぎりのところで一矢報いる。「スイミー」のような力強い陽の物語ではないが、じんわりと、それでも生きていこうか、くらいの気にはなっていく。希望のほのかさの加減が、ちょうど良い。

    0
    2022年09月22日

    Posted by ブクログ

    藩内で最も弱く臆病な伊東七十郎が刺客を命じられた。雨で川止めとなり、木賃宿での滞在を余儀なくさせられる。そこで盗賊一味と関わりあっていくのだが、果たして使命を果たせるのか?どんな結末になるのか?あっという間に読破。読後感良好。

    0
    2022年02月13日

    Posted by ブクログ

    自他共に認める藩で一番の臆病者の伊東七十郎が、いわくありげな刺客を命じられる。
    逗留先の木賃宿では怪しげな連中に弄ばれるものの、そのあまりに真っ直ぐな心根のお陰で徐々に信頼関係を結んでいき、、、。
    時代物といっても有名な藩や武将に纏わる話ではなく、また下町を舞台にした人情物でもなく、成長と友情と淡い

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    2021年03月19日

    Posted by ブクログ

    内容(「BOOK」データベースより)
    川止めで途方に暮れている若侍、伊東七十郎。藩で一番の臆病者と言われる彼が命じられたのは、派閥争いの渦中にある家老の暗殺。家老が江戸から国に入る前を討つ。相手はすでに対岸まで来ているはずだ。木賃宿に逗留し川明けを待つ間、相部屋となったのは一癖も二癖もある連中ばかり

    0
    2020年03月16日

    Posted by ブクログ

    面白かった!
    正直、マンガライクなエンターテイメントストーリ(笑)

    本作の主人公は、藩で一番の臆病者と言われる伊東七十郎。剣術も苦手な人物。
    その七十郎は、派閥争いの渦中にある家老の暗殺を命じられます。
    家老が江戸から帰るところを討つわけですが、長雨で川止めに。そこで、木賃宿で川明け待つことに..

    0
    2019年09月15日

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