愛欲の精神史

愛欲の精神史

2,585円 (税込)

12pt

3.0

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インド・日本の仏教を中心とする宗教・思想を研究し続けてきた著者の内部につねにあったのは、「愛欲」というテーマだった。ガンディーの「非暴力」の思想の背後にある「性ののり超え」という性的実験や、空海と最澄における「禁欲」のあり方の相違などを検討していく過程で、人間の思想の根源には<愛欲>に対する抑圧/昇華の相克があることが次第に明らかになっていく。そしてガンディーや空海による「エロスの昇華」がたどり着くのは、男性/女性という性を超越する「性の空無化」であり、その象徴が『源氏物語』の光源氏だった・・・。 エロスの匂いに導かれた著者永年の探求がついに描き出した、エロスをめぐる時空を超えた壮大なマンダラ模様。

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愛欲の精神史 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    かなり刺激的なタイトルですが、下心だけでは詠みきれない600ページ。ブッダ〜ガンジー〜空海・最澄・密教・曼荼羅〜女人往生・陰馬蔵〜源氏物語・とはずがたり〜宇野千代・マリリンモンロー……。「性」の抑圧と昇華、乗超え、空無化。人間の精神史とは、常に「愛欲」との闘いであった、ということなのでしょうか。
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