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甘酸っぱく…そして切ない 大人と子供の境目で行き違う心と体 「私は卒業までに一枚の絵を描くことにした。描き終えても…誰にも見せない……絵。」 柔らかく肉付いた身体に、いやらしさを感じつつ少女は毎日を過ごす。 野広実由が贈る、思春期の少年少女が感じる葛藤を描いた話題作!!
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Posted by ブクログ
まず、仰天した これがハイテンションな『うちの姉様』を描いていた、野広先生の作品か、と 端々こそ、野広先生の独特の高いテンションを見られたが、味がかなり違った 『うちの姉様』は時々、真面目なシーンを混ぜ込んではあったが、基本的に弾けて、爽涼感があった しかし、こちらは歯応えが強くて、結構、胃の腑に重...続きを読むさを覚えてしまう感じ。もたれるまでは行かないが、消化力がそれなりに無いと、飲み下すのが辛い、と思う ただ、物凄くリアル。真剣みを帯びている、とでも言うのか、心身に変化の兆しが見え出した中学生の、すっかり『オトナ』になってしまった者が上から見たら、鼻で笑い飛ばしてしまいそうな青い葛藤を繊細かつ彩り強く、描ききっている 何だろうなぁ・・・この子らと同じ道を歩いてきて、似たような経験もあるのに、随分と昔に感じている自分がいた・・・・・・これは喜ぶべきか、悲しむべきか また、作中に頻繁に登場する、「いやらしい」に関しても、複雑、モヤモヤしたものを覚える。当時、同級生の女子に感じていた、「いやらしい」って想いから発せられる艶めかしさに対するドキドキほど、プロポーション抜群のモデルを見ても、その時ほどの昂ぶりは最早、感じられなくなっている自分がいるからか 確かに、この時分の『変化』ってのは、同性だろうが異性だろうが、やけに特別なモノに映って、自然な現象や感情なのに、マイナス寄りなイメージを持ちがちだった気がする こう言う感想は身も蓋もない感じはするが、忘れていた、どちらかっつーと思い出したくない類のそれを引きずり出される一冊だったな けど、まぁ、思春期特有の勢いと弾みがなきゃ出来なかった、立派なオトナからしたら「バカ」と一蹴される行動もある訳で、コドモはコドモらしく、問題にぶつかって行った方が、逆にカッコいいんだぞ、と顔を見知ってる中坊の背中を押したくなったな、うん あと、結衣子を筆頭にした女の子らを象る線が軟らかくて、妙にドキドキしてしまった
まんがライフオリジナルに連載中、飛び飛びに読んで気になっていた作品。思春期の女の子の心の揺れを主題にしている。 特に早熟でも、美人でもない普通の女の子が自分自身と周囲の変化に戸惑いつつ大人になっていく。 こういう主題を正面から取り上げて、ピュアとエロスの微妙なバランスを保っている稀有な作品。...続きを読む
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