かがやく月の宮

かがやく月の宮

1,408円 (税込)

7pt

かの有名な竹から産まれたという逸話も、五人の公達の尋常ならざる貢物も、すべて竹取翁の仕掛けた罠だった――? 翁の術中にはまった帝は禁裏を抜け出し、竹取館へ向かう。愛しのかぐや姫と邂逅を果たした帝は、しかし、病に伏してしまった。天照大御神の末裔は一体、何を見たのか。姫が昇天する夜、月が真実を照らし出す。

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かがやく月の宮 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2013年12月16日

    『竹取物語』をモチーフにした幻想小説。東西の神話や魔術をつなげてみせる異形の論理や、美しくも儚い情景が素晴らしい。ラストで明らかになる『かがやく月の宮』という書名がもつ意味にもニヤリとさせられる。

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    Posted by ブクログ 2017年05月08日

    竹取物語の”異本”といいましょうか…それを読む紫式部、そして源氏物語へ、という視点も良かったですね。竹取翁がかぐや姫の求婚者たちに求めた五宝が五大五行と繋がるのは、『陰陽師』読みとしてはまぁ然もありなんですが…その先、中国神話の嫦娥に繋がり、西域の神話・外法と繋がってさらに阿瑠天美須=天照まで繋がる...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年05月17日

    紫式部が父から譲り受けた「かがやく月の宮」という巻物を読んでいく。竹取物語をモチーフにしたファンタジー。物語の中の物語。月の力だったり、月の神だったりの話が好きなので、それだけで楽しく読めました。

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    Posted by ブクログ 2015年04月25日

    竹取物語と持統天皇あたりの史実に天照大御神やギリシャ神話なども味付けに加えて、時代が交差しつつそれが違和感ないという、不思議な味わいの物語になって面白かった。たくさんの和歌が効果的に使われていて、それも楽しかった。

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    Posted by ブクログ 2014年03月26日

    うーん、なんとも楽しい!妖しく奇怪に語り直される「竹取物語」。これって日本最初のSF小説だというジョークもあるくらい、よく考えてみれば実にけったいなお話ではあるわけだ。さすがの目の付け所。

    しかしまあ、ここでは、アマテラスやらアルテミスやら月読にスサノオなどなどに加え、岡山弁をしゃべる海賊まで出て...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年02月08日

    竹取物語の別解釈の秘書「かがやく月の宮」をてにいれた”かの女”が読んでいる体で描かれている。

    登場人物の読み方から慣れないものなので、物語自体になかなか集中できなかった。

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    Posted by ブクログ 2014年01月25日

    ここにきて、何故かかぐや姫が何かと物語にクローズアップされることが多くなっているのは、単なる偶然か何かの連鎖反応となっているのかは分からないが、改めて考えてみるととんでもない話である。本作は紫式部が読む竹取物語の話を作中作品として話は展開し、最後に式部が、それにインスパイアされて、光の物語を書くとい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年12月17日

    それなりに面白かったけど、自分としては
    違うタイミングで読むべきでした…。
    かぐや姫の物語(ジブリ)が頭にあって…。

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2016年10月09日

    スゲーとこ突いてきた小説。
    竹取物語をこういう風に解釈するかぁ。
    SF・ファンタジー・奇譚・とんでも歴史考察・姉弟ショタ…あるゆるものをごっちゃに詰め込んで、引っ掻き回して、最後の落としどころはあの長編小説とは、落としどころもサスガというか。

    もっと書き込もうと思ったらなんぼでも伸ばせるベースある...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2014年12月13日

    かぐや姫を帝から描いた物語。帝のはかない雰囲気は美しく、その一方で藤原氏が台頭する朝廷の雰囲気はリアリティがあり妖しさとリアルがほどよく交わり、とても面白く読めました。
    アルテミス→嫦娥→月読、月読=スサノオの考察が面白かった。そういえばあの3人の中で月読神の存在感って全然ないものね・・・。

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かがやく月の宮 の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    新潮社
  • ページ数
    239ページ
  • 電子版発売日
    2014年05月16日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    1MB

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