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北海道警察の裏金疑惑を大胆に報じた北海道新聞。しかし警察からの執拗な圧力の前に、やがて新聞社は屈していく。組織が個人を、権力が正義をいかに踏みにじっていくか。恐るべき過程を記した衝撃の証言!
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Posted by ブクログ
マスコミ塾の講師のおすすめ記事を見て。 北海道ということもあったので、読んでみたがなかなかに難しい問題だった。 ノンフィクションというジャンルを読みなれていないので、もう一回読み直して映画化もされた「日本で一番悪い奴ら」を読みたい。
衝撃的な話。警察の裏金問題なら知っていたが、それがその後警察の猛反撃に完全に屈していたとは知らなかった。あと、赤旗よりひどいと言われる北海道新聞にこんなに立派な記者がいたことも新鮮な驚きだった。
「少しキツい内容」というように思ったのは、筆者達が「社内的立場がドンドン悪くなる」ような感じになる過程だ…筆者御自身は、現在では御出身の高知で新しい活躍の場を得ているというのだが、本書を読むと「多大な功績と数々の表彰を受けた経過が在るのに、半ば追われるように社を去り、北海道を離れたのであろう」という...続きを読む様子が伺える… とにかくも、考えさせられる一冊だった…
北海道新聞で道警の裏金追求のスクープを出した。著者を含むそのチームが、新聞社内の不祥事を材料に圧力を受ける。その後、チームで打った「泳がせ捜査」の記事が証拠がないとのことで撤回などを道警から求められる。著者らは抵抗するも、組織的にかけられる圧力により力を削がれる形となり、最終的には道警の意を汲む形で...続きを読む謝罪することとなる。 驚くべきことに「泳がせ捜査」の「真実」は当初の記事よりも闇が深く、単なる拳銃密輸の泳がせ捜査の失敗ではなく、拳銃輸入の摘発の代わりに覚醒剤の密輸を見逃すという取引を警察組織が行ったということであった。著者は、稲葉氏という元警察官の個人名を出してまでそのことを告発する。稲葉氏はそのことを自著でも暴露しているという。それでも、一度警察の軍門に下った北海道新聞は、対抗することがもはやできなくなっているのかもしれない。 著者は、「悪人はどこにもいない。どこにもいない」と書く。「悪人」はいないのに、結果としてこのような腐敗と不祥事が発生する。このことに対して少なくとも意識的でありつづけなければならない。
北海道新聞、北海道警察を始めとするメディアと権力の関係や、大きな組織の自己防衛作用には絶望感を抱かざるを得ない。 ただ、この本が単行本として上梓され、文庫本にもなったことについて、微かな希望を見出だしたい。
2003年に発覚した北海道警察による裏金事件と、その後に起こった覚醒剤流出事件という大不祥事。その当時、北海道新聞社の社員として一連の取材指揮を執った高田昌彦氏による著書。 本作の内容は、事件当時に道警の総務部長であった佐々木友善氏が、警察を退職後に道新と出版社を相手に起こした、名誉棄損裁判の様子...続きを読むを記したものである。 道新に限らず多くの新聞社は、地元の警察から事件事故の情報を得ており、高田氏の言葉を借りると主従の関係が出来上がっている。その新聞社が警察の不祥事を約1年半連日のように取り上げたのだから、まさに犬が飼い主の手を噛んだような話だ。 裁判が結審した後にも記者個人を偽証罪で訴えるなど、佐々木氏の異常なまでの粘着質っぷりが恐ろしく印象的だった。佐々木氏は退官した自身を笹船、新聞社を戦艦大和に例えていたが、真逆の印象を受けたのは自分だけだろうか。 しかし、あまりにもイジワル爺さん的に描かれてしまった佐々木氏だが、約40年という警官人生の中では市民のために尽くした功績も少なくないハズである。できればそんなエピソードも少しは紹介してあげてほしかった。
驚きだった。恐ろしい内容だった。なぜ北海道警が認めた裏金問題で、報道した側がひざを屈しなければならなかったのか。関係を元に戻したかったから?スクープを推奨する会社側は、会社員であるスクープした記者を守るべきだが、全くできていない。体面を守っているようで、会社の歴史に禍根を残している。批判した記者はそ...続きを読むの後も弾圧され続けてしまう。
このような事実をこの本を読むまで知らなかった。警察のような公権力の真実を知らせることの難しさがよくわかった。この本は、北海道警察と新聞社の問題であるのはもちろんだが、これからの日本に生きる我々にとって、何が大切かを教えてくれている。
衝撃的な副題がついている。 マスメディアと警察権力との生々しいやり取りが綴られた著書。背筋が凍りそうなくらいだった。 この本で感じたのは2つのポイント。 一つはマスメディアと権力との関係。警察に限らず、政治、経済界も同じく。 もう一つは、組織と個人の関係。悪徳で不正な組織を分解すると、普通に一生懸命...続きを読むな、よき個人が出てくるのだ。「組織」の問題か、個人か。 組織というものが気味の悪いものに感じられ、読後感は。。。でも知るべき問題だと思う。読んでよかった。
メディアが権力に屈服した様を 執拗に生々しく描かれたおり、あっという間に読み終えました。 真実を追求するジャーナリズム、 しかし権力からの圧力な屈指なけらばならない組織の論理。 権力のなすがままとなった現実の怖さ、 それを実行した連中は悪人ではないことの怖さ、 それがこれからの時代、我々にも波及...続きを読むしそうなきな臭さ、 ジャーナリズムの力はどこまで通じるのか、 様々な怖さを感じずにはおれない作品でした。
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真実 新聞が警察に跪いた日
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高田昌幸
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