群れは意識をもつ 個の自由と集団の秩序

群れは意識をもつ 個の自由と集団の秩序

999円 (税込)

4pt

3.4

数万羽から成るムクドリの群れ。まるで1個の巨大な生き物のように大空を黒い塊となって猛スピードで飛び回り、急転回し、場合によっては突然散開し、再び一個の群れに戻る。動物の群れがなぜこのように統率のとれた行動をとれるのか? 動物たちの群れをめぐる様々な謎は、それが哺乳類であれ、鳥であれ、魚であれ、昆虫であれ、多くの科学者や人工知能研究者たちを魅了してきた。神経細胞の集団と、動物の群れの違いをどう見るのか?群れがもつ集団の知性、知能の正体とは何か?群れのなかの個体が隣接する個体と衝突しないためには?群れを構成する個体が従うシンプルな原理・規則とは何か?これまでの知見をくわしく解説しながら、沖縄の西表島を舞台に繰り広げられるカニの集団渡河行動をめぐる著者たちの研究成果を紹介する。著者たちは次第に、群れのなかの個体にとっての「自由」と、集団の統率・秩序の関係に心を惹かれていく。

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群れは意識をもつ 個の自由と集団の秩序 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2019年08月19日

    モノ(個体)とコト(群れ)と解釈することによって、どのように生物が集団での動きを統制しているのか、というのが素人なりにもそれなりに理解できた一冊。あと生き物にとっての「我慢」とはなにか? というあたりもおもしろい。

    あとこの我慢についての解説で、受動・能動の関係を統合したものを「受動的能動性」とし...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年11月09日

    相変わらず意味があるのかないのかわからないことを、
    意味があるのか無いのかわからないストーリーで展開する本。
    科学書でなく、SFとして面白い。

    今回の本は、群司さんの本にしては珍しくわかりやすく、面白い。
    例によってよくわからない考えを述べた後、
    だからこうなるはずだ、とかいって実際に実験orシミ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年11月05日

    毎日新聞の養老孟司書評によると「わかりにくい本を書く著者だったが、今回の著作はみごとにわかりやすくなっている。」とのコトだが、これまでの著作はホントに難しかったのだろうな。

    群れがまるでひとつの生き物みたいに動くメカニズムを、実際の動物の群れを観察したり、コンピューター上でシミュレーションしたりし...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年11月12日

    集団行動についての本かと思ったら、哲学、生物学、数学、ロボット情報学からダチョウ倶楽部までを縦横無人に駆け巡って、「ヤドカリは痛みを我慢する」など一部の内容以外は、ほとんど理解できないほど難解。少なくとも普通の新書レベルではない。

    結論であるはずの、「意識は判定されるモノではなく、経験されるモノ・...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年10月14日

    相当読むのが難しいですが大変示唆に富む新書です。しかも著者の名前がいい。武道において、自分と相手が一緒になってしまうみたいな話がありますが、それを、この本では「予期」と称して、この「予期」の相互作用によって、群れが形成されるとの仮説を展開していきます。正直なところ、非同期であるという点が「モノ」と「...続きを読む

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