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2008年に刊行した前著『なぜ世界は不況に陥ったのか』(池田信夫氏との共著)でリーマンショック後の世界金融危機をいち早く経済学的に分析したのに続き、本書では安部政権と黒田日銀総裁によって推進されている大胆な金融緩和を柱としたアベノミクスを経済学の知見から批判的に分析する。
内容は5つの講義で構成される。第1講の「なぜ日本はデフレに陥ったのか」と第2講「マクロ経済学の新しい常識」がいわば基礎知識部分。フィリップス曲線、予想インフレ率、自然失業率、インフレ・ターゲティングなど、アベノミクスを理解するための知識を政策担当者や経済報道に携わるジャーナリストが理解しやすいように解説している。
Posted by ブクログ 2023年04月27日
私自身、大学時代は経済学を専攻していましたが、経済学は教える人の資質や思想によって学生の理解度を大きく左右すると思っています。物理学のような自然科学ですと、真実は1つであとは教え方の巧拙によって学生の理解度が変わるというタイプのものですが、経済学は先生の教え方の巧拙だけでなく、その先生の思想(どんな...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年04月09日
内容的には全て消化できたとは言いがたいが会話形式ですすむので取っ付きやすい。
第一講 なぜ日本はデフレに陥ったのか
第二講 マクロ経済学の新しい常識
第三講 ゼロ金利制約と金融制約
第四講 金融緩和と為替・財政政策
第五講 アベノミクスの現在と将来(2013/6月時点)
インフレ率=予想インフレ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年05月30日
著者の池尾和人さんが亡くなったとニュースで目にして読んでみた本。
読む前に知るべき情報
マンデル=フレミングのモデル
入門マクロ経済学の「45度線分析」
面白いと思ったポイント
リカードの中立命題
王朝(ダイナスティ)仮設
自分のレベルより数段上の本。
もう少し勉強したらもう1度読みたい。
第...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年01月14日
「講義」と「質問」という形をとっているせいか著者のこれまでの著作に比べると本書は格段にわかりやすい。
「アベノミクス」により、日本にはいまようやく「失われた20年」からの脱出ができるかのような期待と不安が漂っているように思えるが、本書は実に冷静に「アベノミクス」による現状と将来を語っている。
...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年08月10日
帯には「白熱の講義録」とあるが、流行り言葉のようになんでも「白熱」と言えばいいってもんじゃない。白熱と言うより「冷静で客観的」。日本と世界の経済状況分析を、質疑の形式で語っているのだけど、経済学の基本的な知識はあることが前提で語られている箇所が散見されるのと、やや実証データの提示が物足りない部分はあ...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年09月09日
近年の経済状況を考えるに大事な理論を簡潔に解説する本。
インタビュアーの質問や誘導に著者が答える形式で、なぜ日本はデフレに陥ったのかの状況分析から始まり、近年の(マクロ)経済学理論についての解説、金融政策、財政政策、アベノミクスの解説といった構成。
個人的には著者の主張や認識に疑問符がついたり、...続きを読む
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