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誇りと喜びにあふれて首都の神学校に入学したハンスがそこで見いだしたものは、詰めこみ主義の教育と規則ずくめの寄宿舎生活であり、多感で反抗的な友人の放校であった。疲れ果てて父の家に戻った彼は機械工として再び人生を始めようとするが……。重い「車輪の下」にあえなく傷つく少年の魂を描くヘッセの永遠の青春小説。
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Posted by ブクログ
自然や風景の描写や心情表現がとても美しくて、魅力的だった。車輪はギリシア神話(?)の、運命を象徴するもののことで、心身ともに健康で美しい思い出に溢れた時代と、知識。おとなからの押し付けでからだも心も壊していく神学校時代のことを車輪の下にしているのかなと思ったが違った。 何度か読み返したくなる本。
この若造の甘ったれ感が嫌いな人もいると思うけど、自分は好き。何せ、年を食った今でも甘ったれなので。 子供の人生が周りの大人の都合で決まってしまうってことはよくあることだと思うんだけど、よくあるってことが実は怖い。アシストしてるように見せかけて、実は目隠しした少年を自分の都合の良いように歩かせてるん...続きを読むだと思うと怖い。 それにしても情景の描き方がキレイ。どんどん引き込まれていく。目の前にその世界があるかのように。ここでその形容詞か?!って思うこともあるけど、まあ時代が違うし。言葉は生き物。 結局はみんな自分中心なんだから、自分中心に生きないと損。そう言われてる気がする。そうしないと戦車にひかれるぜ。
自分の心の動きと向き合い続け、人の心も痛いほどわかる思春期の少年の話。 あぁ、学校にいた彼はこう思っていたんだなぁとか、リアリティをもって読める。 こんなに自覚があることは羨ましいと思いつつ、苦しいだろうとも思う。 ある意味最後はハッピーエンドだったのかもしれない。
ヘルマン・ヘッセの代表作で、世界的名作文学作品。 あまりにも切ない青春小説だった。とにかく、情景描写が美しく様々な場面が映像として目に浮かぶ。 天才少年であるがゆえの孤独や挫折が描かれており、現代の社会に置きかえてもそのまま通じる内容。 少年の繊細な精神や、寄宿学校で描かれる恋愛にも似た友情や、初恋...続きを読むの切ない思い出など、世代を超えた青春の苦悩がみずみずしくも、切ない文書で描かれている傑作でした。
普通、ヘッセのこの本は、多感な思春期とかに読むべきもののはずですが、ちゃんと読んでなかったと記憶しているので、最近、買ってみました。 こういう内容だったのか。。最後のほうが、今から考えると、私なりには、なんとも残念な気がしますが、自伝的作品ということなので、これは、悩み多き青春期を振り返って、著者な...続きを読むりに決別しようとしたのか。現実にはヘッセは生きてこの作品を執筆したので、ひとり流れ去らなかったことを後悔しているのか?
セリフシーンは少ないが、風景描写や感情表現が緻密で、主人公ハンス・ギーベンラートの心情や風景が想像しやすかったです。ただ、近代特有の言葉も使われるため、理解を深めるのであれば調べる必要もありますが、普通に読むだけなら問題になりませんでした。 ハンスへの車輪の轍をなぞるように仕向けられた教育への批...続きを読む判、ハンスに足りなかったもの、結末でのハンスの思いなど、現代にも通ずるような問題提起や考察の余地もあるため、読んだ後も記憶に残りやすい作品でした。 ただ、作者の人生を擬えた作品のためか、個人的には物語の起伏が少なく、平坦に進む印象があったため、星4とさせていただきました。読んで損はない作品だと思いますので是非お試しください。
親のエゴを押し付けられた子供が、落ちていく姿を見るのが辛かった、大好きな作品 自然の描写や主人公の繊細な感情表現が細かく読みやすかった。
読書力読書、3冊目。 学生のころ、どの先生だったか忘れましたが、この本の内容を「受験の話」だとおっしゃっていました。しかしとくに興味を惹かれることなく数十年経過、人生半ばまできてようやく読みました。 シュワルツワルト地方の小さな町で唯一の秀才、ハンス・ギイベンラアトは、ほかの〈天分にめぐま...続きを読むれた少年たち〉と同様、州試験を通って神学校へ行き国のために働くというエリートコースを歩むべく、父親や町の人びとの期待を背負って州試験を受け、無事合格、マウルブロン神学校に入学します。友人もでき、勉学に励みますが、少年から青年へと成長するとともに、心身の調子を崩してゆきます。 主人公ハンスの苦悩は受験のときから続いているので、たしかに受験の話と言えなくもないのですが、物語全体を通して考えると、受験は通過点のひとつです。読後はもういろいろな思いが渦巻いて、この物語のテーマの深さに言葉を失い、しばらく動けませんでした。もし学生時代に読んでいたら、たぶんここまで複雑な気持ちにはならなかったと思います。 なんと重い車輪なのか。周囲からのプレッシャー、プライド、そして本心との闘い。ハイルナアとの友情、エンマとの恋、突如おそわれる不安、おそれ、頭痛。がんじがらめになった心の唯一の解放は、一人で流す涙でした。ただ一人、靴屋のフライク親方だけは、真実を見抜いていたようですが。 これは著者の自伝的小説です。本書の訳者解説が書かれたとき、ヘッセは80歳、ご存命だったそうです。 私が本書を買ったのは数十年前でした。名作だからとりあえず買っておいたのでしょうね。なのでカバーに書いてある定価は200円です。訳文にもやはり古臭さを感じるので、今ではさすがに新訳になっているかしらと、書店で現在(2021年5月)売っているものを見てみたら、なんと文字が大きくなってその分本の厚みが増しているだけで、訳文はまったく同じでした。これから買って読むなら、光文社古典新訳文庫の『車輪の下で』のほうが読みやすいかもしれません。が、私としては、これまで多くの人たちが読んできた文章で本作を味わえたことをうれしく思っています。
【始】仲買人、兼代理店主、ヨーゼフ・ギーベンラート氏は、同じ町の人にくらべて、目だつようなすぐれた点も変わったところも、べつに持っていなかった。 【終】ギーベンラート氏は、このひとときの静寂と、異様に苦しい、かずかずの物思いとから離れて、ためらいながらとほうにくれたように、暮し慣れた生活の谷間へと...続きを読む向かって歩いた。 神学校から帰ってきてからが好き。 酩酊状態の描写は素晴らしい。
中学・高校時代の読書感想の対象本だったのを読み直してみました。 古いせいか、訳はちょっと違和感ありますが。内容は色んな意味で良いです。巻末の解説にもありますが、暗記型の押しつけ教育を「大人の無理解・利己主義」と否定するもの。これがこの本の最大のテーマです。これを読書感想の対象本に選んだ先生のセンス...続きを読むもGoodでした。私立の進学校でしたけど(笑) それにしても、最近は暗記型押しつけ教育の復権って感じがしますが、いかがでしょ? 日経なんか見てると、「国際的に日本の若者の点数が低下した」「ゆとり教育のせいだ」と煽ってる印象がしますが? ま、テーマをちょっと横に置いて。原文を読んだわけではないのですが、訳文でもヘルマンヘッセのセンスは良いと感じさせられました。
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