不思議な少年

不思議な少年

16世紀のオーストリアの小村に、ある日忽然と美少年が現れた。名をサタンといった。村の3人の少年は、彼の巧みな語り口にのせられて不思議な世界へ入りこむ…作者は、アメリカの楽天主義を代表する作家だといわれるが、この作品は彼の全く別の一面-人間不信とペシミズムに彩られ、奇妙に人を惹きつける。(解説=亀井俊介)(改版)

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不思議な少年 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2017年02月05日

    人間と獣は違う。いろいろな点で違う、ゆえに人間は獣よりも優れている、というのはよくある一般的な話。
    この本では、人間と獣は違う、人間には良心がある、だから獣よりも劣っている、という。

    人間は良心のためならなんだってする。戦争、殺人、強盗、拷問、残忍なことなんでも。ありもしない道徳をもちだして。
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    Posted by ブクログ 2013年09月15日

    晩年のトゥエインがこれを書いたのだと思うと虚しくて憂鬱になる。サタンの視点から見る人間の愚かさ、そんな着想からここまで広げられたのはトゥエインならではだ。亀井氏は「ペシミズムに陥りながらも、それを乗り越えようと苦闘した」と評するけれども、むしろこの本こそ彼のペシミズムの骨頂だったという気がしてならな...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年05月26日

    人間に対する徹底したペシミスティックな視点



    「君たち人間の進歩ってやつは、どうもあまり感心しないね。もう一度新たに出直すことだな。」p182



    生まれ落ちたが最後なんです。

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    Posted by ブクログ 2021年12月26日

    マーク・トウェインってトム・ソーヤーだけの作家ではなかったのね。トム・ソーヤーシリーズは読み通せたことがないけれど、この小説は結構いい。全ては夢だと悟るために一生を費やしたのかという気もするけど。

    サタンの人間に対する無関心さが、まさに天使という感じで気に入ってる。

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    Posted by ブクログ 2020年05月11日

    サタンの目から見た人間のやることと言ったら、確かにそう、その通り。でもサタンが変えてくれる運命も厳しい。少年たちが見る現実としては大変厳しい物語だった。大人の自分が読んで思うのは、自分以外の人が幸せか不幸かは、その人の一時、ただそれを見ただけでは判断ができないということ。幸せか不幸かは本人しかわから...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年12月10日

    マーク・トウェインとは思えないほど、重苦しいはなし。
    でも、これからの生き方を変えようと思うほど、考えさせられるものだった。

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    Posted by ブクログ 2019年11月11日

    トムソーヤーの冒険書いた人とは思えないほどの暗さ。
    バタフライエフェクト的なくだりもありつつ、ひたすらに悲観に満ちた死生観がストーリーを取り巻いている感じ。
    思春期に読んだら人間不信になりそう。
    ただ、文章は重くなく読んでてストレスは一切なく流れるように読めた。

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    Posted by ブクログ 2018年10月13日

    人間でいることが罪のように思えてくる。やたらと人間非難する少年。これを書いた時期の作者の気持ちが入り過ぎているであろうと思われる。
    人間不信に陥っているからこそ書けた作品。
    少年がとても魅力的。

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    Posted by ブクログ 2017年10月24日

    知り合いに勧められて
    当初聞いていたより、相当おもしろいお話で
    ある意味荘子的なところもあり、最後は唯識的でもあり、美少年も出てくるし、すごく深いわけではないけど、楽しみながら一気に読めた

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    Posted by ブクログ 2014年06月08日

    再読。一番最初は小学6年だったのを衝撃とともに覚えている。トム・ソーヤーの人がッ?みたいな。その頃ラブクラフトにハマりまくっていた私にはツボすぎて、何度読んだかしれないが、ここ数年手に取っていなかったので、ダラダラしながら読む。嗚呼。この1冊でマーク・トゥエインが大好きになった。

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