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Posted by ブクログ 2019年01月16日
夢幻能のような小説である。
折口信夫『死者の書』、1939年に書かれた幻想小説だ。長くはないが濃密な、この異色の傑作を読むにあたっては、いくらかの知識を事前に仕入れておいた方が良い。これから書くことは所謂ネタバレだが、古代史に相当詳しい人でない限り、この予備知識によって謎解きの楽しみを奪われたと感...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年09月03日
折口信夫文学忌 1887.2.11〜1953.9.3
迢空忌 釈迢空(シャクチョウクウ) 歌号よ
時折、立ち寄る博物館に 折口先生のコーナーが常設されており、再現された仕事部屋等もあり、身近なおじ様と思っていましたが、作品は遥かな感じでした。
今回は、「死者の書」のみ。「口ぶえ」は、今月、他の作品...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年09月09日
表題作「死者の書」は奈良時代の称徳帝の世を舞台に作られた物語。
かつて二上山に葬られた滋賀津彦(大津皇子)の魂は、自身の最後に見た耳面刀自(中臣鎌足の娘)の姿のその一点を、死してなお世への執着のように覚えていた。
一方、藤原南家豊成の娘、郎女は、二上山に沈む夕日に立ちのぼる貴人の面影を追うようにな...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年07月02日
死者の書は何度も読み返し、その度に魂を奮わされてきた。初稿も読み、人形劇の映画も観たし、近藤よう子の漫画も読んでいる。大坂に単身赴任時に当麻寺や二上山には何度も足を運んだ。
口ぶえも既読。
死者の書の続篇について知ったのは、中沢新一さんの本からだったかな。
概要を知って、それほど食指が動いた訳では...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年04月11日
前知識ゼロで購入した本書。
音の文章表現に惹かれたのだけど、歴史小説として(黒岩重吾作品以来)、この時代設定は大変好みなので、心躍らせながら読み進めた。
何度か「ぬぬ、これはひょっとしてひょっとするのか」などと思いつつ、『死者の書』を読み終え、『口ぶえ』にいたってそれは確信に。
BLだったでござ...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年02月26日
民俗学者折口信夫による小説。表題の「死者の書」は一応完結した作品となっているが、他の収録作品は未完。民俗学者としての作者が捉える民族観・歴史観と、当然ながら作者自身の主観が色濃く漂う作品は、ストーリーの時系列が意図的に組み替えられていることと、単語の読みやかなづかいに慣れないせいかスラスラ読み進む訳...続きを読む
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