随筆集 柚子は九年で

随筆集 柚子は九年で

600円 (税込)

3pt

3.4

「自分の残り時間を考えた。十年、二十年あるだろうか。そう思った時から歴史時代小説を書き始めた。老いを前にした焦りかと思ったが、二度とあきらめたくなかった」――50歳で創作活動を始め、第146回直木賞を『蜩ノ記』で受賞した、いま最も中高年に支持されている作家・葉室麟、初めての随筆集。若き日々への回想や出会った人々や書物、直木賞受賞後のあれやこれや。江戸時代の博多を舞台にした短篇小説「夏芝居」も収録。

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随筆集 柚子は九年で のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2018年11月17日

    五十でデビューした著者ならではの
    人生観が中年に沁みる。

    藤沢周平や山本周五郎も
    読み返したくなった。

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    Posted by ブクログ 2014年11月14日

    葉室麟の始めての随筆集。
    その中の「柚子の花が咲くとき」の中で、
    「社会人になって原稿を書く仕事をする傍ら、たまに文學界や群像などの文芸誌が主催する新人賞に応募したこともあった・・・(略)・・・しかし五十歳になった時、『このままでいいのだろうか』とふと思い直した。若い頃に抱いた夢や思いを何ひとつ成し...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年04月11日

    武士の立場を、藤沢周平と近い雰囲気で描いていると思っていたが、この本を読んでそれも納得できた。また、自分の時間の制約を意識することを考えさせられた。

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    Posted by ブクログ 2024年04月14日

      大河ドラマ「龍馬伝」では薩長同盟は龍馬の功績のように書かれているが葉室は龍馬一個人で果たせるものではないとしてます。
     郷里の武将 立花宗茂を描いた「無双の花」について。若いときは豊臣秀吉に讃えられていたのが関ヶ原で西軍につき領地家禄も失い浪人になったのが、のち徳川に仕官がかない大名に返り咲いた...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年06月26日

    随筆だけで読むのではなく、葉室先生の作品を知ったうえで、読んでほしい一冊。
    巻末の『夏芝居』、何となく予想はしていたのに、市助に「やられた…」とうなだれずにはいられなかった。

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    Posted by ブクログ 2014年11月21日

    直木賞受賞以前から注目していた葉室麟の随筆集。
    作家としてのデビューが遅く、何度応募すれども賞に該当せず、「柚子は九年で花が咲く」の言葉に例え、10年目にやっと直木賞を受賞できたことを淡々と記している。
    著者の人柄がにじみ出るエッセイ集。
    巻末の短編小説も、著者の師事する藤沢周平の趣きがある佳作。

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2017年07月01日

    葉室麟の随想集。
    日経新聞のリレーコラムは読んでいる時も思ったが、小説の清廉なイメージより、少し柔らかい文体でエッセイを書くんやなぁと、この本を読んでも改めて思った。

    葉室さん自身も行っているので失礼を承知で書くが、彼の魅力は遅咲きの花であるところ。小説家一筋何十年って人の作品もいいものだが、葉室...続きを読む

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