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Posted by ブクログ 2020年04月18日
イギリス 繁栄のあとさき
川北稔さんの、記念碑的名著。川北さんと言えば、近代世界システム論という新たな歴史観を提唱し、南北問題の解決の困難さを論じたエマニュエル・ウォーラ―ステインの日本語訳を行い、自らも『世界システム論講義』などの本を出す、世界システム論の第一人者だ。
その川北さんが、史上2番目...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年07月20日
イギリス近代史の大家である川北稔氏の著書。
著者の関心は近年日本の経済的衰退が問題となっているが、これを歴史的に見た場合にはどのように考えられるのか、という点である。
そこで、かつて大英帝国として世界中にコモンウェルスを築き繁栄したヘゲモニー国家イギリスの衰退期を紹介した。
従来イギリスの衰退は産...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年09月19日
[模範としても、反面教師としても]日本においてはときに近代化のモデルとして、ときに「英国病」という言葉が示すように衰亡する国の例として捉えられてきたイギリス。その認識の変遷を確認しながら、イギリスから改めて学ぶべきことは何かについて思いを寄せた歴史エッセイです。著者は、大阪大学名誉教授などを歴任され...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年01月21日
二十年前に書かれた、川北史学の基本線を記した本。
英国社会の実相はジェントルマン支配であり、これまでの世界史教育では産業革命が過大評価されている、と筆者は言う。これを敷延すると、工業は必ずしも国民経済の豊かの指標ではなく、金融資本や文化の蓄積も重要な要素だから、先進国の産業空洞化も恐るに足りず、とい...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年10月20日
かつてのイギリスの繁栄は、ほんとうに植民地経営により成り立っていたのか。
クルーグマンによって国家経済における貿易の影響力の小ささが指摘されているなかで、貿易こそが世界各国の地位を規定したとする世界システム論は、自分のなかでやや説得力を失っている。
もちろんそれで奴隷貿易や砂糖プランテーションの...続きを読む
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