ニクソンとキッシンジャー 現実主義外交とは何か

ニクソンとキッシンジャー 現実主義外交とは何か

880円 (税込)

4pt

3.7

リチャード・ニクソンは一九六九年からの激動の五年半、アメリカ大統領として国際政治の表舞台に立っていた。現在、彼の名は「ウォーターゲート事件」とともに記憶されているが、その任期中は、側近ヘンリー・キッシンジャーとともに、ソ連との関係修復、米中和解、ヴェトナム戦争終結という、冷戦期における外交上の大きな成果を挙げている。二人が構築した、現実主義に基づく外交戦略とは何だったのか、その真髄に迫る。

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ニクソンとキッシンジャー 現実主義外交とは何か のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2015年10月07日

    [特異な二人三脚]米中接近、米ソ間のデタント(緊張緩和)、そしてベトナムからの「名誉ある撤退」をはじめとして、アメリカの外交において特筆すべき役割を果たしたニクソン大統領とキッシンジャー大統領補佐官。「リアリズム」と評される二人の外交政策の背後に控えていた理想主義・ナショナリズムにスポットを当てなが...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年04月08日

    ウォーターゲート事件の印象が強いニクソンだが,本書では彼が主導した三つの
    外交成果(対ソ緊張緩和,対中接近,ベトナムからの名誉ある撤退)に絞って,
    その世界史的意義を論じていく。タイトルに反してキッシンジャーはかなり脇役。副題の方が内容をよく表している。
    反共の闘士として頭角を現しながら,中道政策を...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年02月22日

    ニクソン政権における外交政策を
    米ソ、米中、米越戦争を題材に読み解く一冊。
    米ソ中の大国間における外交取引を
    それぞれの立場を細かくフォローしつつ説明しており、
    複雑さを感じさせつつも分かりやすく解説する。
    外交の難しさや各国の内政事情把握の困難さがよく伝わる。
    また、時折示されるドゴールの影響、対...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年02月18日

     ニクソンが構想し、キッシンジャーが理論化した、バランスオブパワーを基軸とする現実主義外交。ソ連とのデタント、中国との国交樹立、ベトナム戦争からの名誉ある撤退がテーマとして取り上げられている。
     そこでは、冷徹な計算、国益の追求から、イデオロギーが反する国家とも手を結ぶ、国民の支持を確保しつつ、兵を...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年01月02日

    京都大学名誉教授(政治学)の大嶽秀夫(1943-)によるニクソン・キッシンジャー外交再考。

    【構成】
    第1章ニクソン・キッシンジャー外交の基盤
     1 「外交大統領」
     2 準備期間と在任期間の長さ
     3 ニクソン・キッシンジャーの国際秩序観
     4 ニクソン・キッシンジャー外交の本質と評価
     5 パ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年07月15日

    ニクソンとキッシンジャーの業績のうち、主に外交面に絞って新書サイズにまとめた一冊。中公新書のアメリカ大統領シリーズ(?)のうちで読んだのはこれで2冊目。

    中公新書は安心して買えるし読める。特に目新しいことはなく淡々と書かれているところも新書らしくて気に入ってる。最近は「わざわざ1冊の本にまとめるほ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年04月30日

    ニクソン政権の外交について書かれた本。当時のソビエトや中国、北ベトナムの事情などを抑えながら、ニクソンとキッシンジャーがどう彼らと交渉していったかを詳しく書いている。やはり、悪いイメージの強いニクソンだが、ちゃんと後世のためになる政治を行った立派な政治家であることには違いない。こういった政治家を輩出...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年04月25日

    テーマ自体は面白そうだったが文章とテーマへのフォーカスがちょっと… 南北ベトナム、ソ連、中国とアメリカのせめぎ合いは十分に面白そうな素材なのに残念。

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    Posted by ブクログ 2014年04月21日

    田中角栄におけるロッキード事件と同様、ニクソンもウォーターゲート事件とともに記憶されているという著者の指摘はそのとおりで、そのせいで粗雑に描写されがちなニクソンと、単にその部下ではなかったキッシンジャーの外交理念を描いている。文章はあまり良くない。

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