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支配を超えて生きる! 「母の愛が重たい」という娘たちが増えている。なぜ今、母娘問題が浮上しているのか、その背景には何があるのかを、精神科医の斎藤環氏と五人の女性陣が語り合う。それぞれの実体験をもとに、女性ならではの感覚やジェンダーについて深く論じ、母娘問題を克服するためのヒントをも示す、待望の対談集! 斎藤環(編著) 田房永子(著) 角田光代(著) 萩尾望都(著) 信田さよ子(著) 水無田気流(著)
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Posted by ブクログ
著者が「対談を終えて」のコメントにも書いたように、萩尾望都さんのプライヴェートなお話が聞けてよかった。就活の学生さん、本当の「貴重なお話」っていうのは、こういう話のことなんですよーーだそうですw まあ皆さん酷い母親をお持ちで。私も機能不全家庭で育ちましたが、大して珍しい事ではなかったんだなと。また母...続きを読む親と距離を置きたいと思う事に罪悪感を感じなくてもよかったんだと今更ながら納得しました。水無田さんのように理路整然と考えていれば、もっと早くに楽になれたのかなと思いました。 母性は存在しない、精神分析的には男性は身体を持っていない、にはビックリ。 p152 信田 だからあんなメタボな身体でも平気でさらせるんですね(笑)。私、よく恥ずかしげもなくメタボな身体や、薄くなった髪の毛を電車のなかで平気でさらして、足を広げて寝ていられるなと思うんですけど、あれはそういうことだったんですね。
他の本と併読をおすすめ 「母と娘はなぜこじれるのか」 「母は娘の人生を支配する―なぜ「母殺し」は難しいのか (NHKブックス)」を読んでからこちらを読むことをおすすめします。 著者の斎藤さんが、母娘問題にゆかりのある方と対談していきます。 角田さんの小説は同じ日に読み終わったばかり、 萩尾望...続きを読む都さんの「イグアナの娘」はマンガもドラマも見、 信田さよ子さんの「母が重くてたまらない―墓守娘の嘆き」も 読んでいたので対談の背景を知った上ですっと読んでいきましたが、 今、実際困っている人は、「母は娘の人生を支配する―なぜ「母殺し」は難しいのか (NHKブックス)」、 「母が重くてたまらない―墓守娘の嘆き」の併読をおすすめいたします。 田房永子さんとの対談が、一番付箋が多くなりました。 実際の母との経験をマンガにされているということで、 呪詛植えのメカニズムと、呪詛抜きについてなど、マンガで わかりやすく描かれているので、田房さんのマンガ作品にも 興味がわきました。 「母親から植えつけられた呪い、呪詛を抜いていく 『呪詛抜き』が必要だと思っています」 「いびつな母娘関係のラスボスは、男性の怠惰」 というような発言にひとつひとつ、頷く経験がある方が いらっしゃるのではないでしょうか。 また、逆に全くぴんと来ない方も同じくいらっしゃるのでしょう。 それは、とても幸せなことだと知ってほしいです。 「母親の呪縛から解放される一番のポイントは、 自分は母親の思う通りじゃない、 母親の望む言動をしなくてもいいんだ、 イヤなことはイヤだって思っていいんだ、 と気づくことでしょうか。」 とありますが、このような本に出あっているということは なんらかの気づきがあって読んでいるのかなと思うと、 それは大きな一歩だなと思います。 自分がそのような問題を抱えていることすら気づかず、 そう振る舞うのを当たり前と思っている人も多いはず。 また、 「今は母親との関係は、距離を置けているので、 直接的な被害はないんですが、自分のなかにある 母の呪縛みたいなものから、夫や子どもへの対応に 問題を抱えています。 お母さんとの関係が安定していなかったから、 夫に対してこれでいいのか、子どもに対して これでいいのかと不安を感じたり、不安によって 夫に対してキレちゃったりする」 という言葉があったのですが、そういった、距離を置いてから、 自分が母となったときのよすがになるような 本というものも読んでみたくなりました。
私が当事者ではないせいか(父とは問題があったけれど母とは特になかった)信田さよ子さんや水無田気流さんとの専門的な話になるとあまり頭に入ってこない。子どもも息子一人なので娘を育てる悩みもママ友から聞くだけだし。 母娘問題について思い当たる人には気付きのきっかけになるかも。(ただ田房永子さんの「呪詛植え...続きを読む」は我が子に対しても気を付けようと思いました)
対談形式なので読みやすい。母と娘は身体的同一化しやすい関係であるため、こじれやすいと。母にとって娘は自分の生き直して捉えるために抑圧的になるという解釈は面白く。確かに息子の方が親に対してはドライかもね。
母と娘の間には 母と娘の間にある問題がクローズアップされてきている。 母は娘を支配しようとし、娘はそれに応えるために必死になる.... その問題を5人の女性と対談形式で齋藤環が論じる。 一番興味深かったのが水無田気流氏との対談。 現代の育児の負担というものが女性に過剰に負担を強いているという論調で...続きを読むあるがこの点は非常によくわかる。 保育園が見つからない、見つかっても子供が病気になれば休まなければならない、夫は帰って来ない、孤独感を募らせていく...... これは現代の母親には感じるものがあるのではないだろうか。 ある程度の社会基盤がある人ならば公的サービスを受けられる(それがあることを知ることができるから)が、そうではない人に対するケアが少ないのは深刻な問題だと水無田氏は語る。 それは現在の制度の大いなる弱点であろうと思う。 個人主義的な自己責任や自己決定が声高に叫ばれているのに肝心の個人というものが尊重されていない、という指摘にも頷かせられる。 信田氏との対談も面白い。 マゾヒスティック・コントロールやロマンティック・ラブ・イデオロギーという概念が興味深い。 後者が近代家族の維持装置の一つだというのは面白い視点だ。 それは幻想だとはっきり言っているわけではないが、一種の大いなる物語という指摘がある。 それが悪いというものではないがそれによって母のパワーが極端に一カ所に集中しているというのは納得できる部分もある。 他にも田房永子氏、角田光代氏、萩尾望都氏の三人との対談がなされている。 それぞれとても興味深い。 自身が母との関係に苦しんでいる場合もあり、それをもとにいろいろなこうさつがおこなわれている。 母というものが娘の人生に大きな影響を与えるのは決しておかしなことではない。 それをもとに自分自身の世界を構築していくのだから。 しかし、母と娘蜂が繋がっていたとしても別個の人間であり、母自身の「やり直し」ではない。 娘であり母である自分に照らして怖くなりつつ、わが家はどうだろうかとしばし考え込んでしまった。
うーむ。 なるほど……。と言おうかなんと言おうか。 女性が生む性だからなのか、産む性で有ることを社会的に期待されているからなのか、母、祖母、とさかのぼり、もしかしたらミトコンドリア・イブにまでたどり着く呪詛を感じる。すげーわ。 社会や人情、世間の常識に照らし合わせて間違っているとしても、本...続きを読む人が辛いならば「辛い」って言うのは当たり前なんですよ、と言うことを切々と語っているなぁと。 そして何より、逆もありき、と言うのが新しかった。端から見てどんなに辛そうでも、本人が大丈夫ならばそれでいいい。 本人にとっては、本人が感じていることが真実なのだし、それを大切にしてほしいと思いました。
実母とうまくいっていない長女の私にも娘がいるので、娘とはうまくやっていきたいと常に思ってます。 なので、心に留めておこうと思うこともありながら、女同士はやっぱり難しく永遠のテーマなのかなぁとも思う。
結構、衝撃的でした。でも、よく考えてみたら。後輩にこういう親子関係の子いたなぁ・・・その子の弱さのせいだと思って、埒が明かない感じに嫌気がさしちゃって疎遠になっちゃったけど、切りたくても切れないのか・・・全然わかってあげられなくて、悪かったな。。。
一言に母と娘の問題といっても、様々な違う問題を抱えていることに改めて気づいた。著者と5人の女性との対談でも、やはりそれぞれの母娘関係がある。息子は娘のように母親に罪悪感は抱かず、恩義を感じない、ということが1番の発見だった。
特に信田さん、水無田さんとの対談が勉強になった。 女であることと人間であることの違いが大きすぎた 第二次性徴の身体的感覚の違い、 女装してる 服は脱げても体は脱げない 良妻賢母は明治に作られた
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母と娘はなぜこじれるのか
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斎藤環
田房永子
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