底のない袋

底のない袋

544円 (税込)

2pt

3.7

夢の中で誰かに見せられた「底のない袋」。その袋に「面白そうだと思うものは何でもみんな抱え込むのだ。底がないからそのうち自然に遺(のこ)したいものだけが残ってゆく。楽しみという底なし袋にとび込むものは何だろう」と好奇心いっぱいに日々の暮しを見つめ、思い出を振り返った珠玉のエッセイ集。(講談社文庫)

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底のない袋 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2012年04月23日

    読み終わったのだけれど、エッセイというのは、先へ先へとストーリーを追うものではないので…
    ずっと手元に置き、機会があれば再読したいと思う作品です。

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    Posted by ブクログ 2021年11月06日

    2002年から2004年にかけて雑誌等に連載された身辺雑記をまとめたエッセイ集。
    今世紀になって書かれたものなのに、何故か昭和その前期の雰囲気が感じられるのは、著者が幸田文の娘で、さらに幸田露伴の孫娘ゆえ、露伴や文の影響が大だからだろうか。
    文章全般に、穏やかでゆっくりした時間が感じられ、読んでいる...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2014年03月23日

    「月あかり雪あかり花あかり。あかりという言葉には、あたたかみのある人懐しさが感じられる。音で読めば雪月花。三文字寄り添うと質の異なる美しさが互いに補いあって、それ以上の美しさは考えられない風情が浮かび上がる。」やわらかだけどシャープで緊張感漲る言辞。これが隙なく並ぶ。趣があり芳香匂い立つエッセイ集。...続きを読む

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