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1000年前も、きのうの夜も……男と女は――こんなに切ない、こんなに官能的……◎【初夜の悪夢】12歳光源氏と16歳葵の上の婚儀の行方◎【道ならぬ恋】継子と契った藤壺が失ったもの、得たもの◎【怖い女】若い男に溺れた六条の御息所の胸の内◎【ホラー?ミステリー?】夕顔を殺したのは誰?◎【男の理想】“人形”紫の上の哀しみ ……etc.『源氏物語』の表(おもて)を読み、裏を読み、行間を読む……。光源氏をめぐる生身の女性たちの語りつくせぬ思い、心の闇を、たっぷり堪能してください!
...続きを読むPosted by ブクログ 2017年01月01日
とても雅で、美しい作品でした。
由良さんの想像も入っているとは思いますが、そんなことを言ってしまえば、源氏物語の真実は紫式部のみぞ知ることですもんね。
人それぞれ、いろんな見方があるから面白いのだと思います。
桐壺帝が、藤壺と源氏の密会に気づいていた、というシーンが印象的でした。
切ないですよね...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年11月03日
源氏物語に登場するヒロイン毎の章になっているので、ヒロインへの感情移入がしやすく読みやすかった。ただ、時系列はややこしいので、自分で整理して読むとよい。
私は元々は、紫の上を推していたが、本書を読んで明石の上も推したくなった。賢いが故に、田舎出身であることの自身を卑下し、後ろ向きな正確だが、源氏の寵...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年02月01日
光源氏にまつわる8人の女性について、
それぞれの女性を主人公に据えた上で、
それぞれの女性に係わる原典について、
作者独自の視点での解釈、補足および、
よぃ意味での、つじつま合せを施して、
光源氏の、元服から壮年期までを、
連続短編調で時系列に描いており、
「源氏物語」の入門書としても、また、
1つ...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年06月17日
源氏物語を知らない人はいないと思うけど、読んだ人は少ないでしょうね。という私も、授業でちょっと習った以外は全く読んだことがありません。かといって今から読む気力も…。そういう人でも気軽に読めるのがこの本です。
この本では、葵の上、藤壺、六条の御息所というように、光源氏を取り巻く姫君がそれぞれの章...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年02月21日
光源氏を取り巻く姫たちの愛憎と憂いがドロドロと物語られている。源氏物語は古典で読めば、きらびやかな平安時代の宮中だけと思っていたが、実は今の世とは変わらない恋愛模様(今以上の恋愛事情)を含んでいる。
どうにもならない現実、無常感、光源氏の周りの女性たちの怨念が伝わってくる。
もう一度、古典を読み返せ...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年08月10日
昔は公○の漫画でよんでなんとなく理解した源氏物語。
文章にするとこんな感じなんだ、と面白い。
イケメンに翻弄されるのはいつの時代も同じなんだと、
苦笑い。
同時に、1人の書き手によりこれだけあまたの女性が書き分けられているのがすごい。
本書はごく一部の抜粋なので、原書はもっとたくさんの女性との恋沙...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年01月07日
源氏物語に出てくる女性たちを一人一人とりあげ、どんな気持ちで生きていたのかを小説部分と解説部分で掘り下げている短編集。葵の上、藤壺の宮、六条の御息所、夕顔、末摘花、朧月夜、明石の上、紫の上。
読みやすく、現代にも通ずる思いを共感させて源氏物語をより身近に感じさせてくれる。こんな気持ちだったのか、と...続きを読む
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