医学的根拠とは何か

医学的根拠とは何か

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日本では医学的根拠の混乱が続いている。そのため多くの公害事件や薬害事件などで被害が拡大した。混乱の元は、自分の臨床経験を重視する直観派医師と、実験医学を重視するメカニズム派医師である。臨床経験の数量的分析(疫学)という世界的に確立した方法が、なぜ日本では広まらないのか。医学専門家のあり方を問う。

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医学的根拠とは何か のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2021年10月20日

    めちゃめちゃ。とんがった医師がいた。津田敏秀は、岡山大学大学院環境生命科学研究科教授。専攻は疫学、環境医学、因果推論、臨床疫学である。著者が言っている断定的表現は嫌われるだろうなと思う。だけど、好きだなぁ。容赦しない姿勢が、だから平気で国を訴訟できる学者なのだ。
    本書から、水俣病のところだけを拾って...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年08月10日

    "医学と仮説"とセットの本とのこと。
    まだ飲み込み切れてないし、疫学以外の医学の価値をあまりに低く見てる気もするけど、そこを割り引いてもとても大事なことを言ってるっぽい。自分がまさにメカニズム派あるいは病態生理派であるだけに、なおのこと響く。



    例えば、

    メカニズムがわから...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年09月24日

    痛快な本。一気に読み切った。これまでの、そして現在も続いている医学研究や教育についての問題点を痛快に書かれている。ここまで書いていいのだろうかと実名で色々な研究者を批判もしている。数量化の著者による直感派やメカニズム派への批判であるが、数量化が現在の科学的根拠となっている。水俣病や放射線の問題も直感...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年12月11日

    「医学的根拠とは何か」
    この本の題名であるが、何か起こるたびに、さまざまな“専門家”という何がどう専門なのかわからないような人が「医学的根拠」という言葉を用い、その度に考えることでもある。

    そして私は身をもって知っている。日本は医療技術は高くても、医学教育水準は前近代的なうえに貧相極まるものである...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年10月13日

    日本のEBMがまやかしでしかありえない、それは日本の臨床医が科学的ではないから。そのことは多分みんなわかっている。あきらめない、や、がんばらない、なんて旧時代の医者が言っているうちはEBMにはなりません。

    そのことがよくわかる本。

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    Posted by ブクログ 2016年08月16日

    医学的根拠つまりエビデンスには三つあり、それぞれ直感、メカニズム、数量化に分かれる。大学の経営や高等教育研究にも通じる記載が多くとても参考になった。大学のIRは疫学から学ぶことが多いかもしれない。

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    Posted by ブクログ 2014年07月29日

    日本でいまだに続いている医学的根拠の混乱について、疫学者の立場からするどく問題提起している。
    自分の中にも、直感的判断、メカニズム重視の思考、統計学的根拠それぞれが混在しているのを思い知らされる。
    「真実とは何か」に一歩近づくことができる。

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    Posted by ブクログ 2014年07月29日

    疫学の入門として読みやすいんではないかな。

    疫学史や、日本へ近代医学が導入された歴史を ①直感派、②メカニズム派、③数量化派のキーワードを用いながら概観して最近(2014現在)の医学研究に絡む時事問題まで至り、そこから日本の医学部教育の問題点(非科学性)を明らかにしていく。

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    Posted by ブクログ 2014年03月12日

    「医学的根拠とは何か」というタイトルに惹かれて読んだ。

    内容は少し難しいかもしれないけれど、筆者の主張は一貫しているので、わかりやすいと思う。
    根拠に基づいた医療、EBM(evidence-based medicine)とは何かを
    わかりやすく解いていて読みやすい。

    医療が科学的であることについ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年01月09日

    日本の医学の臨床研究の遅れを実感させられる本であった。しかし医学だけでなく心理学にも同じことがいえるので、心理統計を学ぶ学生にとって、読むと統計の使い方が変わると思われる。

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