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Posted by ブクログ 2014年03月25日
読んでるうちはそうでもないのだが、読み終わってからぐわわわ〜と来る・・・すごい小説。
海外からの留学生を受け入れた高校の、2年菊組の1学期が淡々と語られる。他の方が書いている通り、先生が主人公っぽいけどピントがズレていて明確な主人公が不在のまま物語が進んで行く。特別な事件が起きる訳でもなく、大どんで...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年11月24日
なんともおぞましい小説。“私”や“物語”の不在がおぞましいのではなく、それ以外の事象(≒出来事)があまりにも満ち足りており、それが定型句による記述のみで成立することに戦慄した。『私のいない高校』は“ページをめくる”という行為が内包している物語への期待や欲望を悉く裏切る。だからこそ、ページをめくる行為...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年07月13日
第1回の三島由紀夫賞受賞作は高橋源一郎の『優雅で感傷的な日本野球』だ。これが面白く、以来、三島由紀夫賞受賞作が気になっている。『新潮7月号』で第25回の三島由紀夫賞受賞作が発表されており、早速、この受賞作を読んでみた。
帯には「わからない愉しさ」「主人公のいない青春小説」、さらには、「これまで読...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年04月27日
ストーリー皆無。人格不在。もちろん作者の「言いたいこと」など何ひとつ書かれてはいない。史上最も国語入試問題に不向きな小説の誕生。
しかし何気ない描写がいちいち面白く、だがそこに物語的な面白さは一切ないと言い切れるのが凄い。描かれているのはただただ、「日本の高校にやってきた外国人留学生の日常」。それ...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年10月03日
青木淳悟はいつも実験的な小説を書くという印象がある。で、読み始めてしまってから、あれ何でこの本を読んでいるのだったかな、という疑問を抱くことになる。というのも、別に実験的な小説を読みたいと思う程に文学にハングリーな訳ではないからなのだが、その著者の名前の背表紙は何か自分の中にあるものを引き寄せるらし...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年08月24日
タイトルに対して抱くイメージと、書かれている内容にギャップがある。読み終わってみればなるほど確かに「私」がいないのだなとわかる。
読んだあとで何と書こうか考えあぐねてすぐにレビューが書けなかった。
留学生を迎えることになった高校の担任が綴った丁寧な日々の備忘録といった内容だ。参考にした記録がある...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年08月19日
この小説の仕掛けを味わうには、少なくとも二度読む必要があると感じる。一度目に感じた違和感をひきずりつつ、考えつつ、二度目を読むとおもしろさがだんだんわかってくる。ゆっくり歩くと仕掛けがわかってくる、だまし絵のなかに入り込んだような読み心地。「楽しませてもらう」のではなく、発見の楽しさがわかる読み手向...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年07月12日
ええ、ほんとうに。
へんな小説。
なんかへん。…と思ったら、そう、主人公が見当たらない。語り手もいない?
何かに照準を当てるという感じも、あまりない。
出来事は起こるのだけれど、解決されたりこれといってされなかったり、発展するのかなと思うとしなかったり急に閉じたり。
そのくせ読み易いし、何かが気に...続きを読む
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