仕事・人生に迷ったらアリストテレスに聞いてみろ！

小川仁志

偉大なる哲学者の言葉には、時代を経ても色あせない普遍的な“人間の真理”が内包されている。アリストテレスのシンプルでいて奥深い言葉の数々から、混迷の時代に生きる人々の人生を豊かにし、道標べとなるだろう。

• カテゴリ: ビジネス・実用
• ジャンル: 学術・語学 / 哲学・宗教・心理
• 出版社: KADOKAWA
• 掲載誌・レーベル: 中経出版
• 電子版発売日: 2014年03月14日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 5MB

[ブクログ · ★★★★☆]

【本書で言いたいこと】
★愛する人と生きるために
→相手と自分も同じように考えてみる
★愛するための条件は
→良質か、快適か、使えるか
→メリットがあるから愛する、これもまた現実｡
【本書のポイント】
❶幸福度について
★人間は本質的に学ぶことが大好き。
→子ども時代に押し付けの教育に嫌気が差し､勉強嫌いになってしまう。とても残念なこと｡
★幸運は1日にしてならず。
→一瞬の幸福は借り物に過ぎない
★幸福になる方法
→幸福は、努力によって得るものである。
★健康の幸せ
→本当の幸福とは苦しみがないこと
★学ぶ幸せ
→知識は増える事はあっても減る事は無い。
→「自分の方が賢い、物事をよく知っている」と自慢しないこと。常に人と競い合っているから。学ぶこと自体を楽しもう。
❷選択について
→正しい目標と手段を設定する。
→冷静な精神状態で選択する。
→選択を誤り続けると悪人になる。
→正しい判断力は教育によって養える。
→選択には政治が必要である。
→正しい選択の繰り返しが人格を形成する。
❸人生について
→優れた性格は、実践でしか学べない。
→習慣付け(エトス)によって完成される。
★知性によって自分を理しなさい。
→知性は最高のものであり、それを求める哲学は快楽である｡

【私のお気に入りは】
❸の人生､人格形成について｡
→習慣付けで完成される｡
つまり
読書→実践→習慣化→人格形成→幸福度上昇
というサイクルになると私は考える｡
以上のことから､普段の読書習慣は､やはり切っても切り離せない大切な習慣である｡

[ブクログ · ★★★☆☆]

2023/10/14 読破

一言:アリストテレスを主軸とした自己啓発本

要点:8つのテーマに対し、アリストテレスの金言から筆者の言葉を紡いでいます。イラストもある為、読書入門編には良いと思います。

印象に残ったこと
・正義とは
　自己主張する為の議論をする為には、正義が必要ですが、その正義は「何が一体、"善"なのか議論することなくして正義は決められない」

・物事は不確か
　基本的に万物は「不確かなもの」と考えている為、自らの失敗に対しては考えすぎなくても良い。ただ、自分の意図した行動を常に選択することが大切

・幸福とは
　「幸福とは、そこそこ続く良いこと」である。　スーパービーバー歌っている歌に、「幸せは訪れるものではなくて、今ここにあることに気がつくことなんじゃないかな」にも通じて心に刺さりました。

個人的にはアリストテレスがめちゃくちゃ好きで、無知の知を意識して生活してきましたが、新たに、世の中の物事は不確かという考えを学べたので良かったです。