ディアスポラ

ディアスポラ

590円 (税込)

2pt

4.0

“事故”により日本列島が居住不能となり、日本人は世界中の国々に設けられた難民キャンプで暮らすことを余儀なくされた。チベットのラサから2000キロ離れたここ、メンシイにも日本人の難民キャンプがある。国連職員としてキャンプを訪れた“私”の目に映ったのは、情報から隔絶され、将来への希望も見いだせないまま、懸命に「日本人として」生きようとする人々の姿だった――。3・11に先駆けること10年、破滅的な原発事故で国土を失った日本人を描き、日本人のアイデンティティを追究した予言的傑作「ディアスポラ」をはじめ2篇を収録。

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ディアスポラ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2017年12月18日

    コーマック・マッカーシー「ザ・ロード」に負けない日本の文学。スケールも大きいし悲しみもかけています。テレビの印象があるのかもしれないけれど置いて読んでほしいな。質の高い文学作品だと思います。日常についていろいろ思ったり日本酒が飲みたくなったり原発の向こう側の作品です。福島原発事故前に書かれた作品で踏...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2021年01月31日

    東日本大震災前に、原発事故を予言したかのような内容は、その事だけでも話題性があるだろうが、日本という国において原発事故をシミュレートした物語を創作するのは、そこまで奇跡的な事では無いような気もする。寧ろ、事故を切り口に中国やチベットの関係に絡めながら抜き出したトリミングが、勝谷さんならでは、だろうか...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2016年08月28日

    3
    原発の事故で日本に住めなくなり民族離散(ディアスポラ)した話。チベットの難民キャンプと被曝しながら日本に残った人達の二本立て。生活に民族としての苦悩やその生活の中での苦悩が描かれている。百田尚樹の解説によると、純文学で売れないらしい。話に救いがなく読みやすいわけではない。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2019年11月09日

    入院した身内の見舞いに行ったら長時間待つ羽目になったので、待合の「院内文庫」にあった本のうちこれを手に取ってみた。チベットの地の鮮やかな描写に惹き込まれてよくわからないままに読み進めると、設定が次第に明らかになってくる。
    原発事故で日本の全土が居住不能レベルに汚染されたとしたら―この作品は小説の形を...続きを読む

    0

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