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路上生活者の老人から啓示を受け、ノウハウを学んだ著者は、予算三万円足らずで「移動できる家=モバイルハウス」をつくりあげた。およそ二畳間大のモバイルハウスは、思いのほか、快適な空間だった。そして、土地とは何か、家とは何か、住むとはどういう営みなのか……等々、根源的な思考をうながしてきた。それは、小さいけれど壮大な、社会実験の装置だったのである。前著『独立国家のつくりかた』で提示された「一人で国をつくる」という思想は「一人で家をつくる」という実践から生まれた。著者の原点を余すところなく開示する、痛快なドキュメント。【目次】はじめに/一 実験の始まり/二 土地は一体誰のものか/三 モバイルハウスは家か、車か?/四 自力で家を建てるということ/五 多摩川文明を訪ねる/六 モバイルハウスをつくる/七 インフラを整える/八 駐車場を借りる/九 東日本大震災とモバイルハウス/十 モバイルハウスでの生活/十一 一つ屋根の下の都市生活/十二 モバイルハウスヴィレッジ計画/十三 新しい土地の使い方を考える/十四 家とは何か/おわりに
...続きを読むPosted by ブクログ 2013年10月15日
非常に啓発された。考え方の突拍子なさも、前に読んだ0円ハウスで慣れていたせいか、すんなりと。これはぜひともやってみたいと思い、早速設計を開始・・・。で、いくつかの課題を
①食事関係はどうするか?ここも色んな手があるので発想を共有できればと思う
②既婚、家族もちはどうか?これも手はあるが、なんとも表...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年06月03日
「モバイルハウス、自分もいつか絶対作ってやるぞ!」って思った。
著者は無駄に高額な住宅建築費用に疑問を投じ、モバイルハウスを思い付き、それを実現させたのですが、自分は純粋に「費用的に誰でも作れるし楽しそう!」そんな気持ちでした!
夢膨らむアイデア、読んでめっちゃわくわくしてきましたよ!!
2階建て...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年03月02日
「住まい」ということにそもそも定義はないのだ、という言語化と行動の記録。
都市で作る0円ハウスは、都市の幸(ようするにゴミだ)を「自然素材」と考え、それ故にバナキュラーな家が出来るのだ、と。0円じゃなくて、一定材料は購入しつつ、駐車場に置いておけるモバイルハウスを作ってみよう、という話が、原発事故と...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年10月05日
「合成の誤謬」という言葉が頭に浮かんだ。
合成の誤謬:
合成の誤謬(ごうせいのごびゅう、fallacy of composition)とは、
ミクロの視点では正しいことでも、それが合成された
マクロ(集計量)の世界では、かならずしも意図しない結果が
生じることを指す経済学の用語。...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年09月08日
いいなこれ。
人が生きていくのにそんなに多くのものは要らない、実はお金だって多くなくたっていい。
「里山資本主義」と相通ずる、「里山…」のなに版?“モバイル版”だね!
現行の法律や慣習と闘うでなく、壊すでなく、そういったものの間にポカッと空いたすき間に新しい考え方の苗を植える、そんな感じ。
お...続きを読む
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