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セーヌ河岸の古書店主が次々と消えていく。謎とたくらみに満ちた極上の小説 露天の古書店が並ぶパリのセーヌ河岸。そこでアメリカ大使館の外交保安部長ヒューゴーは、年配の店主マックスから古書を二冊買った。だが悪漢がマックスを船で連れ去ってしまう。ヒューゴーは警察に通報するが、担当の刑事は消極的だった。やむなく彼は調査を始め、マックスがナチ・ハンターだったことを知る。さらに別の古書店主たちにも次々と異変が起き、やがて驚愕の事実が! 有名な作品の古書を絡めて描く極上の小説。
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Posted by ブクログ
パリ、セーヌ川岸の古書店(ブッキストというらしい)で買った本から端を発し、実はその本が思いがけず高価値だったり、ナチハンターの件、ドラックディーラーの縄張り抗争などなど盛り沢山。バリの街案内も。
昔ながらのヒーロー。 正義漢でルールを守り、人情に厚いテキサスの男。 海外に行けない今、パリの風景とか雰囲気を楽しめたのが何より楽しかった。 出会った女性が美人で貴族の娘で、その父が事件の鍵を…とか、 元CIAの親友がいきなりパリに来て解決を手伝ってくれるとか、その辺りのご都合はこの際どうでもよくて...続きを読む、テンポよく楽しく読める。 この頃、書籍絡みの本によく出会うけど、これもその1冊
将来的に古書店主になりたいのですが、この本を読んで少し怖くなりました。しかし、古書店主は魅力的な仕事だと思います。
パリのセーヌ川沿いに並ぶ、露天の古書店を商う人々はブキニストと呼ばれる。アメリカ大使館の外交保安部長ヒューゴーは、馴染みのブキニストであるマックスから2冊の古書を買ったが、ヒューゴーの目の前でマックスは何者かに拉致されてしまう。警察の捜査も熱意を欠く中、自ら調査を始めたヒューゴーは、マックスが収容所...続きを読むの生き残りで、ナチ・ハンターだった過去を知る。マックスを拉致した者たちの目的は何か。 ブキニストの歴史は興味深かった。そしてナチス時代が落とした影の深さを改めて感じる作品だった。
パリ、セーヌ河岸の露天の古書店から始まる物語。旅情をそそり、あわよくばレア本との出会いがあるかもって期待を込めたつかみは良し。 だったんだけど、事件が発生してからは、のはっきり言っちゃえば、ご都合主義で場当たり的が否めない。 主人公はテキサス出身の元FBI職員で今はアメリカ大使館の外交保安部長。頭は...続きを読む切れるわ、モテるわ、アクションはいけるわ。スーパーマンかい! 古書もあんまし重要なファクターでもないし。 ミステリ色よりもアクション、サスペンス性が強い。 でも、全体を通じて、パリ市内の描写はなかなかいい感じ。なので脳内映像がしやすいのでハリウッド映画を見たような印象。
推理よりはサスペンス寄り。 パリのブキニストとか、設定は好き。 主人公がどっちかと言えば脳筋(でもわりと紳士)なので、ハリウッド映画向きかも(笑。 秘書と上司に恵まれてるな~。
セーヌ川のほとりで古書店を営むマックスが拉致された。 その客である在仏米国大使館の外交保安部長ヒューゴーが現場を目撃したところから、謎解きが始まる。 そこにマックスの旧友で元CIA職員のトムや、美人記者クラウディアが協力し、犯罪組織を追い詰める。 クラウディアの父で、謎めいたルシヨン伯爵やらなにやら...続きを読むが関わり、話が複雑になっていく。 イギリスからアメリカに移住したという著者が気になって本書を買ってみた。 ただ、正直言って、あまり物語に入り込めない感じだった。 古書が出てくるだけに、いくぶん文化的な香りはするけれど、なにか日曜の昼下がりにテレビでやっている、あまり売れなかったアメリカ映画を見ているようで...。
パリを舞台にした惜しい感じのミステリ。面白くなかったわけじゃないしセリフも小気味よかったけれど主人公の設定が出来すぎていたり、上司が物分かり良すぎたり、ジョーカー役の親友がなぜパリに現れ手助けしてくれたのか最後まで読んでも良くわからなかったり、ヒーローとヒロインの出会い方も雑というか説得力がなかった...続きを読むり、全体的に惜しい!っというように感じられました。二時間しかない映画ならともかく、小説なのでもう少し読み込ませて欲しかった。とはいえ、これが初めての小説らしいので、デビュー作らしからぬ巧さがあり、逆にそれが物足りなさを呼んだのかもしれません。
稀覯本、ナチハンター、ドラッグ問題も深くは掘り下げずに、意外とさらっと話が進んでいくなという印象。ですが読みやすくてちょうどよいのかもしれません。個人的にはブキニストの魅力があまりわからず、もうちょっとその辺りの描写があればなと思った。ヒューゴーの有能な秘書エマ、次作も出てくるといいな。ペリー・メイ...続きを読むスンの秘書デラ・ストリートみたいに機知に富んだ秘書にはなんだかあこがれてしまいます。
ジョン・ダニング『死の蔵書』のような稀書にまつわるミステリなのかと思っていたのだが、さにあらず。期待外れ。
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