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『攻殻機動隊』『スカイ・クロラ』『イノセンス』といった作品から「ゴースト」「生きた時間性」「死」「人形」などのテーマを抽出し、SFをめぐる謎-あるエピソードとセリフの意味、入り組んだプロットの陰に潜む真実、作品の趣旨-に思考の網を張り巡らせる。裏設定の読解やテクノロジーの真偽問題に優先する物語的な謎の解明に注力し、そのおもしろさに身を任せながら、作品に描かれる「“わたし”の固有性のゆらぎ」「未来を奪われた存在」「生と死のありよう」などを丁寧に読み解く。それらの批評をとおして、「別の自己像へのしなやかな流転」というSFがもつ魅力の核を析出する。
...続きを読むPosted by ブクログ 2013年08月28日
SFはその幻想的な要素や創造的設定によって、現実の生を凝結させる慣性的な自己像を切り崩し、思考の漂流と慣性の振動を誘うことに魅力と威力がある。
つまり、SFは自己について新しい視点を投げかけるので、難解だと付すのではなく興味を持てと。
その格好の題材として、表題の3作品や空気人形、ブレインストームな...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年07月15日
わかったような、わからんような。
かろうじて理解できたのは人形のもつおぞましさについての考察。
それにしても、脳科学や情報科学の知見を一切活用しないとはどういうことか。
ただの思考の遊びと片づけられてしまっても仕方ないような論展開。
ただし、ちりばめられた引用には面白いものがあったので、再読...続きを読む
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